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アーティストの境界線

コロナの影響でアーティスト活動を諦めるという記事を見て、違和感を覚えた。食えないから音楽を辞めるというのが理由なら、残念ながらその方はアーティストではないです。

確かに表現できる場を失ったライブミュージシャンの現状は苦しい。有名アーティストであればガラス越しの水族館ショーでも収入を得れるのかも知れないが。。

とにかく、今はアーティスト活動(自分の作品を生み出す)のために、副業(生徒に教えるなど)しながら節約し力を蓄えるしかない。

「好きなことで生きていく」=アーティスト、と混同されがちだが、たとえば絵が好きなのは画家もイラストレーターも同じ、アーティストと仕事は違う。

自分はミュージシャンを辞めてイベントの裏方になった。
仕事として三途の川を渡ったら、もうアーティストではないということは強く意識している。
それはミュージシャンのストイックさ、闘い続ける覚悟を見てきたから。40歳を超えてアーティストを続けている、それだけでリスペクトする。

今の仕事で、音楽やっててよかったなあと思うことは多い。
当時の自分は、早くからスタジオに入って準備してくれるスタッフに挨拶していただろうか?

クラスの半分がギター弾いてYOUTUBE配信したら、お小遣いアーティストが増殖した。でもアーティストは100万分の1の戦国武将の競争率。アーティスト活動は常に全力疾走のフルマラソンがごとし。
それについていけなくて、「好き」という気持ちがなくなれば、辞めるという選択もひとつ、それはコロナのせいでなく自分で決めればいい。

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