妄想列車① 〜香春を出発〜
こんにちは、よんごひんご⭐︎くま です。
隈元さんのルーツ探しから酒井勝に辿り着き、古代辛島さんまで辿り着いた(?)わけですが、辛島一族とはどんな一族だったのか?
色々な文献を見ていくと、古代日本の香春付近に根を下ろした渡来人だったようです。
文献(説)によってそのルーツは、『秦氏』『新羅系』『五十猛命の子孫』など、いくつかあります。
一体どれが正解なのかは、正直なところわかりませんが、
五十猛命は素戔嗚尊と共に新羅から出雲に渡ってきたと日本書紀にあることから、
当時の先進国から渡来してきた一族であることは間違いないと思います。
五十猛命から諸縣君牛諸井までの系譜から五十猛命・素戔嗚尊は、1世紀から2世紀にかけて渡来してきたのではないかと仮定。
その頃の先進文明は『鉄器・青銅器』 出雲は砂鉄が採れることから渡来の地として十分に理由があります。
そして、香春は銅の名産地。実は古代日本における銅の産出量の半分は香春だったと言われます。
奈良の大仏も香春産の銅があったから建立できたとか・・・
日本は世界的にも珍しい青銅器文明と鉄器文明がほぼ同時期にあった珍しい国です。
そう考えると、先進技術を持った渡来人が、香春を拠点にしたことも頷けます。
で、その渡来人が辛島一族。
ちなみに『辛』とは『加羅』とも解釈でき、音的にも渡来系であることが想像できます。
音繋がりで考えると、銅のことを意味する『かる』が、『かはる(香春)』の語源とも考えられます。
さて、渡来系&製銅技術を持っていたと想像される辛島一族ですが、その象徴は『鷹』だったようです。
一説では、フイゴの音が鷹の羽ばたく音と似ているから鷹を象徴にしたとか・・・
そんなわけで、辛島一族が関わった香春神社の鎮座する田川郡も、
『鷹羽(たかは)』がその語源とも言われています。(他にも説はあるので、あくまで一説です。)
そんな辛島一族と、とっても縁深い香春神社ですが、元々は香春三山の山頂に祀られていた3つの神社がルーツといわれ、それぞれ
一ノ岳:辛国息長大姫大目神社 / 韓国から来た姫神とも、息長垂姫(神功皇后)とも言われる神様
二ノ岳:忍骨神社 / 天忍穗耳尊(おしほみみのみこと)、天照大神と素戔嗚尊との間の誓約でうまれた神様
三ノ岳:豊比咩神社 / 豊受大神(伊勢神宮外宮の神様)?、神功皇后の妹(豊比咩命)?
と言った神様が祀られています。
一ノ岳・三ノ岳から神功皇后が、キーマンになりそうな雰囲気もします。
だとすると、2〜3世紀の人物だと想定されるので、卑弥呼の時代とも被ります。
そうなると、邪馬台国の謎も気になってきます。
妄想が膨らんできましたが、次回に続きます。