ウクレレが日本人にぴったりな二つの理由
コロナ禍で『おうち時間』や 『おひとり様時間』が急激に増えました。
増えた時間を使って「何か新しい趣味を始めたい!」と思っているあなたへ
。
今、大人の趣味のひとつとして、「楽器演奏」が注目を集めていることをご存じですか?
なかでも、「ウクレレ」の人気が急上昇しているんです。
ウクレレの起源は、およそ200年前。
ポルトガル移民がハワイへ持ち込んだ「ブラギーニャ」と呼ばれる弦楽器が原型だと言われています。
古くからハワイで親しまれてきたウクレレが、なぜ現代の日本で人気なのでしょうか?
その理由を探ってみましょう。
理由その1:場所をとらないコンパクトなサイズ
ウクレレは、そのサイズの違いによって小さいほうから順番に、
ソプラノウクレレ < コンサートウクレレ < テナーウクレレ
と区分されます。
サイズには、統一された明確な規格はありません。
メーカーによって寸法に差がありますので、今回は、ハワイ製の有名なウクレレブランド「KAMAKA」のHFシリーズを例に、サイズの比較をしてみましょう。
ソプラノ(HF-1):全長 511mm
コンサート(HF-2):全長 596mm
テナー(HF-3):全長 688mm
YAMAHAのアコースティックギター(FGシリーズ)の全長は1,038mm〜1,072mmですから、いちばん大きなテナーサイズでも、ギター比70%未満というコンパクトさであることが分かりますね。
さらに、ソプラノサイズにいたっては、なんとギターの半分にも満たない大きさです!!
現代日本の居住環境を考えると、置き場所に困らないサイズは、新しく楽器を始めようとする時の大きな魅力です。
そして、このウクレレの可愛らしいサイズ感は、お部屋のインテリアにもピッタリ。
スペースを気にせず、どこでも気軽に置くことができる!
しかも、置くだけで簡単に部屋の雰囲気を変えることができる!
日本で人気の理由は、こんなところにあるのではないでしょうか。
理由その2:癒しの音階『花子さ~ん』
ウクレレの音を聞いたことはありますか?
同じ弦楽器のギターやバイオリンとも違う、軽やかで爽やかな独特の音色が特徴的です。
まるで、ハワイの海辺にでもいるかのような気分!
この独特の音色を作り出しているのが、ウクレレ特有のチューニングにあると言われています。
演奏前のチューニング(音程合わせ)は、どの弦も押さない状態(開放弦)で行います。
ウクレレの弦は4本あり、開放弦の音階は次のとおりです。
4弦【一番上の弦】 = G(ソ)
3弦【上から二番目の弦】= C(ド)
2弦【上から三番目の弦】= E(ミ)
1弦【一番下の弦】 = A(ラ)
ポイントは、4弦 G(ソ)と1弦 A(ラ)が高い音で、残りの弦は低い音であるということ。
つまり、上から弦を弾いても、下から弦を弾いても、どちらも高い音で始まり、高い音で終わります。
この音階の高低の配置が、ウクレレ特有の軽やかな音色を生み出す秘密なのです!
この音階は、別名『花子さん』と呼ばれています。
4弦から1弦へ向かって、1本ずつ弦を鳴らしながら発音すると、
G(ソ)↑高 = は
C(ド)↓低 = な
E(ミ)↓低 = こ
A(ラ)↑高 = さーん
「はなこさん」のアクセントが音の高低と一致しています。
日本人には「ハワイ大好き人間」が多いと言われます。
気軽に外出しにくい状況の中で、ハワイの風を身近に感じさせてくれるウクレレの音色は、大きな癒しになるに違いありません。
日本で人気の理由は、こんなところにもあるのではないでしょうか。
以上、ウクレレが現代の日本で人気の理由を探ってみました。
あなたの新しい趣味に、ウクレレを加えてみてはいかがですか?
【参考】
・ヤマハ株式会社 製品情報
・クロサワ楽器 KAMAKA UKULELE
・日流ウェブ:【新型コロナ禍】〈楽器販売事業者〉3―4月のEC売上が伸長/教本や楽譜の初心者需要も
・ウクレレユーティリティ(ブログ)