恋愛の痛い思い出と葛藤
大学生になったばかりの夏、1つ年上の大学の先輩に告白され、付き合いはじめた。
告白される前から、自分のことを好いてくれているのが伝わってきてどきどきしたし、
それまでは同級生との恋愛しか考えてこなかったから、たった1つだけど年上のお兄さんと付き合うことに憧れていた。
付き合ってからも、たくさんかわいがってくれた。価値観が合わなくて、お互い頑固だから、言い合いをしたこともあったけど、相手は短気で気分屋な性分(自分で言ってた)の割に、大事にしてくれていたと思う。くだらないことやテンポのいい返しで、笑わせてくれる所が好きだった。一緒にいて、良くない所も見えてきたけど、楽しい時間がたくさんあった。
そんな彼と、大学4年生の秋頃別れた。1つ歳が違うので、年度のはじめから、社会人と学生に身分が別れてかつ、遠距離になっていた。
「別れよう」と切り出したのは相手だった。お互いにいい影響を与えなくなってしまっていて、お互いに別れた方がいいかも、という雰囲気からそうなった。別れた方がいいのかも、なんてうっすら思ってたって、3年以上も付き合ったのははじめてだったし、相手とのつながりがあるのが日常になっていたから、別れは寂しくて、つらくて、涙がたくさん出た。思い出が眩しくて、好きだった彼の匂いに、ハグしてくれた時のあたたかさに、よく一緒に歩いた道に、ひゅっと心が締め付けられた。
そして、別れた寂しさも和らいで、1人に慣れてきた頃、相手が私との交際期間中に、他の女の人とカラダの関係を持っていた事を、友達から聞いた。長期的な関係ではなくワンナイト、的なことみたいだが、私と仲の良かった友達、バイト先の人、など数人いたようだった。
彼の性質上、ぜったいに浮気なんかしない人、とは思ってなかったけれど、私は信じていたのだ。信じすぎていた。事実として突きつけられて、結構なショックを受けた。(相手のひとりが割と親しい自分の友達だったことも含め)
私に事実を教えてくれた友達は、私が彼のことをいい風に思っているのが悲しくて、あんな男のことは幻滅してすっきり忘れて欲しいのだと言っていた。浮気なんかしない男の人ちゃんといるから、めんぼうのこと、もっと大事にしてくれる人絶対にいるから、って。
大学生になって、○○と○○がヤったらしいとか、知り合った男がカラダ目的だったとか、そんな話を聞くこともまあまああった。そんなことは聞くのも気持ちのいいものではなかったけれど、今回こうやって男女関係の闇を自分の身を持って感じることになり、気持ちがすさんだ。
隠れて浮気されてた、なんて、よくある話といえばそうなのかもしれない。私だって、他人のそんな噂話を聞いたって、あぁ…ぐらいにしか思わなかった。でも、当事者は本当に傷つくのだ。相手を大切に想っていれば想ってるほど傷つくのだ。そんな人の気持ち踏み躙ることを平気でするような人を“よくある”なんていう世の中でいいのか?!?!
っていうのが被害者側の主張なわけだけれども。
それはちょっと置いといて。
よくある話、だとしたら、そのよくある、を理解することが求められているのだろうか。よくあるを許容すれば、そこまで傷つかずにすむのだろうか。(男はそういう生き物!絶対にバレないようにするなら目を瞑ろう。みたいな)
そりゃあ、結局人に寄ると思う。
私がたまたまいた環境が治安が悪かっただけかもしれない。
でも実際、男は性欲のコントロールが難しいとか、1人の人だけを想い続けるのは生物的に無理とか、できればヤリたいと思ってる、とかいう話もありふれている。
初めから、一途なんて期待はしないで、自分だけを見ててもらえるなんて望まなければ、そこまで傷つくこともないんだろう。それだって自分のための、1つの手だと思う。あとは、自分に対する気持ちと性欲を満たすことは分けて考えるとか。
でも、そんなの悲しくないか。
ってやっぱり私は思ってしまうのだ。
過度な期待はしないけど、純粋に信じるくらい、疑ってかからずとも信じられる人だと期待するくらい、させてほしい。
純愛、みたいな綺麗なものを信じていたい自分と
綺麗じゃない現実を受け止めて
割り切ったり、考え方を変えたりしていくのが
大人になることなのかもと悩む自分が
最近葛藤している。
恋愛は初めは、お互い良い所しか見せなかったりする。実際、付き合っていく中で、わかってくることが沢山あったし、いろんな面を含めて愛しく思う気持ちも、無条件の信用や、期待を裏切られた時の痛みも初めて経験できた。とても痛い思いをしたが、この恋愛も成長の糧になったと思える自分でいよう。
人を見る目は、人と関わることでしか養われないと思う。まだ望みを捨てたくない私は、狭い世界に囚われず、いろんな人と関わっていきたい。そして、自分と似た価値観の人と幸せな恋愛ができると信じていたい。
※男だから浮気するって言いたいわけじゃないです。女でもする人はいると思います。ただ、めんぼうが今回女の立場で考えたことを率直に書いています。表現が悪く、気分を害してしまったらごめんなさい。