地方公務員が5800万円で戸建てを買った話
まず簡単に自己紹介をしておきたい。私は30歳で地方公務員1年目、田舎に暮らしている。妻も同じく公務員で、年齢は一つ下だ。昨年末に結婚し、現時点で子どもはいない。そんな私たち夫婦が、先日5800万円をかけて戸建てを購入した。この決断について、概要と感想を率直に述べたい。
購入した家の概要
まず、家の詳細を説明する。5800万円の内訳は以下の通りだ。
• 土地と建物の購入費用:2000万円(中古)
• フルリノベーション費用:3000万円
• 外構とその他費用:500万円
• 太陽光パネル費用:300万円
合計5800万円となる。
家のスペックは以下の通りだ。
• 土地:70坪
• 延床面積:35坪
• 建物:2階建て
• 性能:UA値0.46、C値0.4、耐震等級3
ローンは以下の条件で組んだ。
• 期間:50年ローン
• 金利:変動金利0.475%
• 月々の返済額:10万3000円
建物は現在建築中で、まだ住み始めていないが、実際に家を持つ決断に至るまでのポイントを以下でまとめる。
家を買った結論
まずは大きな結論から言えば、家を購入したこと自体に後悔はない。ただし、他人に家を購入することをおすすめするかと言われれば「おすすめはしない」と答える。それでも家を買いたいという人に対しては、以下のようなアドバイスを伝えたい。
1. 50年ローンをおすすめする
返済期間が長い分、月々の支払い額が抑えられる。余った分はNISAに回すべきだ。
2. 性能が低い家なら買うべきではない
家を買う以上、最低限の性能は確保すべきだ。性能の低い安い家を買うくらいなら、賃貸の方がはるかにマシだと感じる。快適な住環境を作るには、建築費用にある程度の投資が必要だ。新築ならUA値0.46、C値0.4を基準にしてほしい。ちなみに木造をおすすめする。
3. 賃貸か購入なら賃貸がおすすめ
家を買うか賃貸で済ませるかで迷うなら、基本的には賃貸をおすすめする。賃貸には柔軟性があり、人生の変化に対応しやすい。一方、家を購入すると多額のローンを抱え、身動きが取りづらくなる。迷っているなら賃貸で充分である。
4. 今の時代、家を買うには最低4000万円必要
現代の住宅市場では、性能が一定以上の家を買おうとすると最低4000万円はかかる。土地、建築費、その他の費用を考えると、このラインを下回る家では満足できない可能性が高い。
5. 家を買うなら早い方がいいが、基本的には買わない方がいい
それでも家を買いたいなら、一日でも早く決断した方がいい。年齢が若いほどローンの返済計画が立てやすくなるからだ。ただし、そもそも家を買わないという選択肢の方が理にかなっていると感じる。
6. 公務員は共働きでなければ家を買えない
地方公務員の給料では、共働きでなければ家の購入は現実的に厳しい。私たち夫婦も両方が公務員という安定した収入があるからこそ、今回の購入が可能になった。
7. 田舎でも家は買わなくていい
田舎の方が土地や建物の価格が安い分、家を買いやすい環境にはある。ただし、購入した家が本当に資産価値を持つかは別問題だ。田舎でも賃貸で十分という考え方は変わらない。あとシンプルに高い。
家の購入に対する感想
家を買ったこと自体には満足している。ただ、それはあくまで「個人的な事情を踏まえた上での判断」であり、他人に安易に勧めるものではない。家を買う決断には、多額の費用と長期的なローンが伴うため、慎重な検討が必要だ。
とはいえ、どうしても家を買いたいという人には「一日でも早く購入する」ことを勧める。購入時期が遅くなるほど、ローンの返済計画は厳しくなり、ライフプラン全体に影響を及ぼすからだ。
最後に
現在、購入した家はまだ建築中で、住み始めていない段階だ。これから実際に住むことで、新たな気付きや感想も出てくるだろう。今後は家に関する詳細や生活の中での感想についても発信していきたいと思う。家の購入を考えている人の参考になれば幸いだ。