愛情表現が下手な私
○:夏鈴〜!おまたせ!
夏:うん
○:じゃあ行こっかっ!
私たちの関係の中で彼の方が愛が重い。私ももちろん彼の事は好き。でも、彼の方が愛が強い気がする。
○:♪♪〜
私とのデートが楽しみだったのかルンルンな彼。
夏:今日…私が行きたい所ばっかりだけど…○○はどこか行きたい所ないの…?
○:僕は夏鈴と一緒ならどこでもいいよ!
彼は笑顔で答えた。
私と一緒なら…か…。恥じらいもなく言える彼が少しだけ羨ましいなと思った。
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○:今日は楽しかったよ!夏鈴は?
夏:うん…楽しかった
○:よかった!!
私の薄い反応でも彼はとても喜ぶ。私だって楽しかった…表立って感情が出ないだけ。彼のように愛をちゃんと伝えれたら…。
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?:なぁなぁ…夏鈴ちゃんって○○と付き合ってどのくらい?
今日は友達の保乃とランチをしていた。
夏:1年とちょっとってとこかな…?
保:もうそんな経つんや〜幸せでええなぁ
夏:まぁね…
保:なんか…夏鈴ちゃんとこ見てると○○くんが夏鈴ちゃんの事めっちゃ好きって感じがするわぁ(笑)
なんか痛いところ突かれた感じがした。
夏:んっ…それはいいことなの…?
保:いい事やろ〜○○くんが夏鈴ちゃん一筋なら浮気する心配もないしさ〜
夏:そういうもんなのかな…
保:夏鈴ちゃん?どうしたん?
夏:あっ…いや…
保:夏鈴ちゃんなんか悩んどるやろ?1人で抱え込まんでええよ?ほのに話せるなら話してみ?…まぁ…無理にではないけど…
夏:じゃあ…お言葉に甘えて…
私は保乃に話した。
保:なるほどなぁ…でもそのままでもほのはええと思うけどなぁ
夏:なんで?
保:だってそれが夏鈴ちゃんなんやもん(笑)
夏:なにそれ(笑)
保:ほのはなぁ…夏鈴ちゃんのクールな所は魅力だと思うねん!
夏:そ、そうかな…
保:やから!〇〇くんみたく愛情表現が豊かじゃなくても大丈夫やって!
保乃がそういうならいいかなって思ったけど…やっぱり…。
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〇:夏鈴〜お風呂でたよ〜
夏:はーい
今日は〇〇と私の家でお泊まり。私たちは週に一回くらいお互いの家でお泊まりしている。
お風呂に浸かり考える。今日こそ〇〇に甘えてみようと。自分の感情を出してみようと。
夏:でたよ〜
〇:おかえり〜
お風呂から出ると〇〇はベットで横になりながらスマホを見ていた。
夏:よし…
彼がいるベットに上がる。
〇:ん?夏鈴も横になる?
〇〇は私のために端っこにいこうとしたのを抱き付き阻止する。
〇:えっ…!ど、どうした?
夏:……
私は〇〇の体をもっと強く抱きしめる。
〇:夏鈴…?なんかあった?
夏:何もない…
夏:ただ〇〇に甘えたかっただけ……じゃダメなの…?
〇:っ…!ダメじゃないです…///
夏:なんで敬語…(笑)
〇〇はスマホを置いて私の背中に腕を回す。
〇:何〜甘えたくなったの〜?
夏:違うっ!…
〇:えっ…じゃあなぜ???
夏:ほんとはいつも甘えたかった…けど私は感情出すの苦手だし…〇〇はいつも私に愛を伝えてくれるのに…私は…
〇:そんな事ないよ!夏鈴が感情出すのが苦手って知ってるし、自分から甘えてこない子だってわかってる…けど夏鈴の愛はちゃんと僕に伝わってるから!
夏:ほ、ほんと…?
〇;うん!
〇〇には敵わないなぁ…ほんと。
夏:でも…私決めたから
〇:うん?
夏:これからは積極的になる…〇〇に甘えるって…言葉にもだ、出すって…
〇:ちょっと自信無くなってない??(笑)
夏:そ、そんな事ないっ…!!
〇:じゃあ言って…?
夏:〇〇…
〇:うん…
夏:す…好き…///
〇:僕も好きだよ!
〇〇は私を思いっきり抱きしめてくれた。
〇:夏鈴めっちゃドキドキしてる(笑)
夏:そういう〇〇だって…///
夏:ねぇ〇〇…
〇:どうした?
〇〇の腕の力が緩んだ隙に彼のシャツを掴んで唇を塞ぐ。
〇:きゅ、急に積極的になって…
夏:だって…積極的になるって決めたんだもん…
〇:どの夏鈴も好きだけどね〜
夏:甘えちゃ…だめ?
〇:っ!!!…だめじゃない…です…///
〇〇にはまだ及ばないけど…少しだけ積極的になれた気がする。
end.