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奥さんに嘘をついちゃいました

皆さんは彼女や嫁に嘘を吐いたことはありますか?

僕は今までありませんでした。しかし、この前嘘を吐かなくてはいけなくなりました。本当に心苦しいですが仕方ないです。(だって怒られるもん。。。絶対。。。)

まだバレていません。さて、嫁が待ってる家に帰りましょうか。

〜〜〜

〇:ただいま〜

ヒョコッ

ひ:〇〇〜おかえり〜

かわいいかわいいうちの嫁がリビングの扉から顔を出しています。マジでかわいい。

ひ:今ご飯作ってて離れないからごめんね〜

〇:大丈夫だよ〜

よし、まだバレてない。心からホッとしています。

リビングに入ると嫁のひかるは楽しそうに料理をしています。
付き合ってた当初は料理が苦手だったひかる。僕の方が得意な方だったのでよく料理を作っていました。しかし、結婚するとなったら『私も料理頑張るっ!〇〇のために料理できるようになる!』と言って勉強を始めました。初めは僕が教えながら一緒に作っていましたが、最近ではひかるも料理が得意になりました。よかったよかった。

ひ:〇〇ごはんできたよ〜

〇:は〜い!

今日のごはんは唐揚げ。僕の大好物です。

〇:うわぁ〜美味しそう!!!

ひ:召し上がれっ!

唐揚げはとっても美味しかったです。

食べ終わり、リビングで二人お茶を飲んでいる。

〇:はぁ〜今日もお腹いっぱい

ひ:よかったぁ〇〇今日も美味しそうに食べてたねっ

〇:だってひかるのごはんめっちゃ美味しいんだもん〜

ひ:嬉しいなぁ〜

ひかるはニコニコしながら僕の顔を見つめる。

〇:なんか今日すっごく僕の顔見てない?(笑)

ひ:ん〜?いつもじゃない???(笑)

〇:そうか〜

気にし過ぎかなと思いお茶を飲もうとするとひかるは机に一枚の紙を置いた。

ひ:これは〜何かなぁ〜ニコニコ

〇:んっ!?ゴホゴホッ!

ひ:ねぇ〇〇〜説明して??ニコッ

〇:えー…っとそれは……名刺ですね…

ひ:ん?なんの名刺???ちゃーんと説明しないとわからないでしょ?ニコッ

〇:はい……キャバクラの名刺です。

すごく笑顔(目は笑っていない)で怖いんですけど。。。

ひ:見ればわかるよ?

〇:ですよね〜……

急に真顔にならないでよ。。。もっと怖い。

ひ:なんでこれが私たちの家にあるの?この家にいっっちばんいらないものじゃんっ!!!

〇:そ、そうですね……

ひ:そうですねじゃない…なんでここにあるのって聞いてんのっ!

迫力ありすぎる嫁に腰が引ける。

〇:あ、あぁ……じ、上司に誘われて…断れなくて…

ひ:で行ったと…それはそれは楽しかったですよね???

〇:いやっ…!!上司の誘いは断れないよ!!!

ひ:っ……なら素直に話してくれればよかったじゃんっ!……〇〇がキャバクラ行くのは嫌だけど…上司の付き合いだったら少しなら許せたよ?でもっ!それを隠される方が嫌だよっ!!!隠し事された事がいちばん悲しかったっ……

ひかるは大粒の涙を流しながら僕を睨み怒鳴った。

ここで事の重大さに気づいた。僕がしたことはとても悪い事をだって。

〇:ごめんっ…ほんとごめんっ…!

ひかるの側に行きひかるを抱き締める。ひかるはずっと僕の腕の中で泣いている。僕もひかるを抱き締めながら泣いた。

数分後。

ひ:もう大丈夫…

〇:ほんと…?

ひ:うんっ…

お互い顔を上げ顔を見合わせるとひかるはいつもの笑顔を僕に向けてくれた。

〇:ひかる本当にごめん…キャバクラに行って更にそれを隠してて…ごめんっ!

ひ:もうっ…本当だよっ!ポカポカッ

〇:もう怒ってないの…?

ひ:〇〇もすごく反省してるの伝わったし許すよっ!それに…いつまでも〇〇と喧嘩はしたくないから…

〇:僕もひかると喧嘩は嫌だ!

ひ:じゃあもうやらないでね!行かないでね!!

〇:うん!

ひ:えへへっ…えいっ!!ギュッ

〇:うおっ!

もう2度とひかるに嘘はつかないと神に、仏に、ひかるに誓いました。

end.

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