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秀才な君でも分からない事

?:○○ー!!助けてー!

放課後の教室に1人の少女の声が響く。
名前を呼ばれた少年は声のする方を振り向く。

○:また赤点取ったとかじゃないよね…?

○○は呆れた顔で少女を見る。

?:おっ!あったり〜!だから助けてよ…学年一位さん(笑)

○:しょうがないなぁ…これで何回目だよ…虹花…

虹:さぁ?忘れちゃった(笑)

○:担任も呆れてたぞ…それで進級できるのかって…

虹:大丈夫でしょ!毎回赤点の再試は合格してるんだし!!

○:それじゃあ危ないよ?ちゃんと試験で合格してもらわないと…

虹:そう言ってもまた○○は助けてくれるでしょ?なら大丈夫!

○:僕の負担大きくない?

虹:まぁまぁそこは気にしないで!早速始めよ!

○:まったく…

いつの間にか虹花は○○の隣の席に座りノートを開いていた。

虹花は定期テストでは必ずどこかの教科は赤点。良くても赤点ギリギリの成績。赤点の再試が決まるときまって幼馴染の○○に勉強を頼み込むのが日課になってた。
○○は学年一位の成績を誇る秀才。2人が幼馴染でかつ成績が真反対なのをクラスのみんなは知っているため「凸凹コンビ」と呼ばれている。

教室で○○と虹花が勉強していると部活終わりの男子たちが入ってきた。

男1:あれ?また凸凹コンビ勉強してるの?

虹:そう!○○に勉強教えてもらってるの!

男2:ってことはまた赤点取った?www

虹:まぁね…(笑)

男2:どんだけバカなんだよwww

男1:それなwww

男3:言えてるわwww

虹:そんなに言うことないでしょー…

虹花が男子たちの反応に少し気まずさを感じてると〇〇は持っていたシャーペンを机に置き、男子たちの方を見た。

○:勉強の邪魔をしないでくれるかな?

男2:お、おう…

男3:ま、まぁ勉強ガンバwww

男子たちはバックを持って教室を後にした。

虹:はぁ…アイツらデリカシーないねー

○:気にしない方がいいよあんなヤツら

虹:ま、まぁそうだけど…

○:勉強頑張ってアイツらを見返せばいいだけなんだから…それなら僕も勉強教えたり手伝えることやるからさ

虹:〇〇……///ありがと!たまにはかっこいい所見せてくれるじゃん!

○:か、か、かっこいい!?…///

虹花の言葉を聞いた〇〇は頬を赤く染める

虹:あれ〜照れてるのかな〜?

虹花は〇〇の腕をツンツン押す。

○:て、照れてない!!早く勉強始めるよ!!

虹:はーい(笑)…でも、私は〇〇のかっこいい所見れて嬉しかったしそういう所好きだよ?

○:す、す、好き!?やめてくれよ…からかうのは…///

虹:えぇ〜せっかく可愛い〇〇も見れるのに〜(笑)

○:う、うるさい!!

虹:もうそんなに照れないでよ〜それにからかってるわけじゃないから

○:え…?

虹:〇〇の事はほんとに好きだよ…///

○:そ、それって…

虹:〇〇はほんとに鈍感だね〜…で、〇〇は?

○:え?

虹:私の事好きなの?どう思ってるの?

○:そ、それは…///分からないよ……///

虹:なんでよ〜

○:僕にだって分からない事ぐらいあるよ…///

虹:そうなんだね〜…って早く勉強教えてよ!

○:う、うん…じゃあまずここからやろうか

虹:おっけー(……早く自分の気持ち分かってほしいな〜…)

○:あ、ここ早速間違えてる…

虹:え?マジで?もう無理だよ〜休まない?

○:早っ…まだ始まって10分もないよ?

虹:休も〜休も〜

○:はぁ…少しだけだよ…?

虹:〇〇優しいっ!大好き!

○:だから…///やめてくれよ…///

虹:あ〜照れてる〜

笑う虹花と恥ずかしそうにしている〇〇。教室には二人の微笑ましい雰囲気で溢れていた。

end

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