幼馴染の前では人見知りがなくなっちゃう子
女子1:ねぇ遠藤さん!
呼びかけられたさくらはビクッとしてからその子を見る。
さ:は、はいっ…
女子1:先生が呼んでたよ?
さ:は、はいっ!……
さくらは席から立つと早足でその場を後にした。
男子1:なぁなぁ遠藤さんってすごい人見知りだよな?
〇:まぁ…そうだね
男子1:お前さては興味無いな
〇:まぁそうだな
〇〇はスマホを取り出しいじる。
男子1:はぁ…ほんとお前ってやつは…
〇:あ!今日新曲のMV出るじゃん!早く家帰ろ
男子1:はぁ…
友達は呆れた顔で○○を見ていた。
~~~
放課後。
男子1:なぁ○○マック行こうぜ
○:わりぃ早く帰んないとだわ
男子1:どうせあれだろ?好きなアイドルの新曲聞くんだろ?
○:正解(笑)ってことでじゃあな〜
男子1:おう
○○はバックを取ると駆け足で教室を後にした。
女子1:遠藤さ…あれ?
男子1:どうした?
女子1:遠藤さん誘ってカラオケ行こうと思ってたんだけど…もう帰っちゃったみたい
男子1:早っ!
女子1:人見知りっぽいから早く帰っちゃったのかもね
男子1:だな
~~~
○:ただいま〜
○○は家に着くなりすぐ自分の部屋に向かう。
○:♪〜
見るのを楽しみにしてたのか鼻歌を歌っていた。
ガチャッ
○:は?
?:○○おーそーいー!
○:なんでさくらがいんの?
○○の目の前には自分の部屋でくつろぐ遠藤さくらがいた。
さ:○○より先に○○の家着いちゃってだから先に上がらせてもらってた!
○:母さん…勝手に入れんなって言ったのに…
実は○○とさくらは家がお隣の幼馴染。クラスの誰にも言ってないので知られていない。
○:ってか今日は何しに来たの?
さ:○○が他の女の子見ようとしてたから…
○:どういう事???
さ:学校でアイドルのMV見るとか言ってたじゃん!それを阻止しにきたの…
○:はぁ?阻止すんな!
さ:やだ!○○が他の女の子見るのやだ!
○:楽しみにしてたんだから邪魔すんな!
さ:絶対見せない!
この通り○○の前ではさくらは人見知りが一切出ない。
○:ってか他の女見るなってさくらは幼馴染だろ?
さ:そうだけど…分からないの…?
○:どういう事だよ…
さ:もうっ…鈍感!!
○:なっ…!
さ:もう知らない!!( ・̆༥・̆)プンッ!!
さくらは頬を膨らませて腕を組む。
○:なぁ…さくら…?
さ:フンッ!
さくらは○○から顔を背ける。
○:なぁ…ほんとに分からないんだって…
○:なんで急に怒るんだよ…
○:教えてくれよ…
さくらは○○の方を向く。
さ:ほんとに分からない…?
○:あぁ…
さ:わ、私は…ずっと○○の事が好きだったの!……幼馴染じゃなくて1人の男の子として…!でも…○○は鈍感で気づかないから…って○○?
○○はさくらからの急な告白に顔を真っ赤にして突っ伏していた。
○:お、俺の事が好き…?
さ:うん…何度も言わせないで…は、恥ずかしいから…///
さくらは枕を取り顔を隠す。
○:俺も…!…さくらの事が好きだ…
さ:え?
○:実は…ずっと好きだった…///
さ:そ、そうなの!?
○:クラスではさくらに興味無いフリしてたけど…ほんとはずっと好きだった…
さ:わ、私たちとっくに両想いだったんだ…///
○:だな…///
さ:ねぇ…///こっち来て…?
○○はさくらの隣に腰掛ける。
さくらは持っていた枕を置いて○○の腕を抱き締め、○○の肩に頭を置く。
さ:…じゃあ今日からは○○の彼女?
○:そういう事になるだろ?こ、告白したんだから…///
さ:えへへ…///○○の彼女かぁ…///
○:照れんな…///こっちまで照れるだろ…///
さ:これからもずっと隣にいてね?…///
○:さくらだってずっと隣にいろよ
さ:私が離れるわけないじゃん!…○○の事大好きなんだから…///
○:そ、そうだな…///
幼馴染だった二人は初々しい恋人になった。
end.