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学校のマドンナ達に好かれた僕 第1話


?:はぁ…今日から新しい学校か…

俺は○○。今日から高校生。新しい環境に変わる事に嫌気が差してる。

○:はぁ…寄りにもよって姉貴がいる高校だし…最悪だよ…

姉貴とはそれなりに仲がいいが高校だけは同じ所に行くが嫌だった。でも親が『お姉ちゃんがいた方が○○も安心でしょ?』という勝手なお節介で姉貴がいる高校に進学することになった。

○:あまり関わらないようにしてればマシか…

とぼとぼと通学路となる道を歩いていく。

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校長:これからみんなは高校生としてこの学校で〜

○:(めっちゃつまらないなぁ…)ふぁぁ…

?:あまり大きな欠伸しない方がええで?

○:ん?

大きな欠伸をした○○に隣に並んでいたほんわかした女の子が話しかけてきた。

?:入学式そうそう怒られたいん?(笑)

彼女はクスクス笑いながら○○を見ていた。

○:いいよ別に…

?:冷めた回答やなぁそんなんじゃモテへんで?

○:別に…

?:ほんと冷めてんなぁ〜

○:こうやって話してる方が怒られない?

?:それもそうやな(笑)あ、私、田村保乃って名前ね、君は?

○:勝手に自己紹介始めたし…俺は小林○○

保:○○君か〜これからよろしくなぁ

○:おう…あ、校長の話終わった

自己紹介が終わった丁度で校長の話も終わり式は無事に終了した。

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自分のクラスの教室に戻った生徒達は少し自由時間という事でワイワイしていた。という○○は自分の席で漫画を読んでいた。

?:ね、ねぇ…その漫画好きなの?

隣の席に座っている小柄な少女が話しかけてきた。

○:まぁ…好きだよ

?:わ、私もその漫画好きなの…!でもその漫画の話できる人今までいなくて…よかったら!仲良くしてくれないかな?

○:別にいいけど

?:やったー!あ、私は森田ひかるって言います!

○:俺は小林○○

ひ:○○君ね!なんでその漫画好きになったの?

ひかるは目をきらきらさせて前屈みで聞いてくる。

○:お、おぉ…ストーリーかな?少年漫画によくあるストーリーだけどその王道さが好きというか…

若干引き気味で話す○○。

ひ:分かる!!そこも最高だよね!!

ひかるは残りの自由時間もその漫画について熱弁していた。

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クラスでの最初のHRを終え○○はまた隣の人に声を掛けられ漫画の話をされるのかと思っていた。が…。

保:○○君!ちゃんと授業は受けないかんで?

○:げっ…お前かよ…

保:なんなん!?その反応!?せっかく話しかけてあげたんに…

?:ほのー!この人がさっき話してた人?

保:そうやで!天ちゃん!

○:(なんか増えた…)

天ちゃんと呼ばれたその子は元気な笑顔を○○に向けて話しかけてきた。

天:私は山崎天!よろしくね!

○:お、おう…小林○○です

保:天ちゃんはな〜保乃と同じ中学だった子やで!いい子だから仲良くしてな!

○:おう

天:○○君は友達できたー?

天に言われて○○は隣の席でこっちをずっと見てたひかるを指さした。

○:さっきの休み時間で仲良くなった

ひ:へぇっ!?

ひかるはそう言われて顔を赤くした。

保:そうなん〜?保乃たち以外にも友達できてよかったなぁ(笑)

天:あなた名前はなんて言うの?

ひ:も、森田ひかるです…///

天:よろしくね!ひかるちゃん!

保:よろしくな〜

この光景を遠くの方から見ていた一人の少女に誰も気づいていなかった。

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帰りのHRも終わり、○○が帰ろうと席を立って歩こうとした時…。

保:○○〜!一緒に帰ろうよ〜!!

保乃に話しかけられた。

○:1人で帰りたいんですけど…

保:いいじゃん!一緒に帰ろ?あ、天ちゃんもひかるちゃんも一緒やで!

ひ:わ、私もいいの!?

天:当たり前じゃん!

3人があっという間に仲良くなってるのに少し驚きを隠せない○○だった。

保:ほな行くでー!○○!

○:わかったよ…

だるそうに○○が保乃たちの方に向かうと誰かに裾を引っ張られて止まった。

○:ん?

○○が振り向くとそこには俯いている少女がいた。

○:あのー…どうかしました?

?:覚えてないの…?

○:えっ?

顔を上げた少女は目をうるうるさせながら言った。

○:か、夏鈴?

夏:うん…久々だね

○:夏鈴もこの高校に入学してたんだな

夏:○○もこの高校だとは思わなかった…

○:まぁ姉貴が通ってるからね

夏:由依姉もいるんだ

保:○○ーなにしてんのってその子誰!?

3人が○○の近くに寄ってきた。

○:この子は俺の幼馴染

夏:藤吉夏鈴です…

保:夏鈴ちゃんね!よろしくなぁ〜私は田村保乃ね!

天:山崎天です!よろしくね!

ひ:も、森田ひかるです、よろしくね

保:じゃあみんなで帰ろう〜!

○:夏鈴大丈夫?人多いの苦手じゃなかったっけ?

夏:○○と一緒なら大丈夫…///

○:そうかならよかった

こうして4人に1人が加わりみんなで帰っていった。

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○:はぁ…疲れた…

○○は帰宅早々ソファに寝そべっていた。

?:ソファに寝てないで早く退けて?

○:疲れて寝てる人にそりゃないよ…姉貴…

この人は小林由依。○○のお姉ちゃん。同じ高校に通っている。

由:さぁさぁ部屋行った行った

○:はぁ…最悪…

○○は仕方なく起き上がった。

由:そういえば○○のクラス美人ばっかりだよね?

○:ん?あぁ…確かに?

由:クラスのやつみんな噂してたよ?今年はめっちゃ可愛い子が多いってまぁ○○は女の子に興味無いか…

○:まぁね…部屋行くわ…

○○はリビングを去っていった。

由:ほんと冷めてる弟だわ…

母:あ、でもあの子女の子たちと帰ってたわよ?

由:え?どういう事?

母:クラスで仲良くなったんじゃない?全員かわいい子たちだったわよ

由:あいつ…なんか隠してるな…探ってやろ…

母:あらまぁなにか企んでるわ(笑)

由依の企みを知らない○○は呑気に部屋で熟睡していた。

to be continued...


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