月がきれいですね ver03
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①大麦こむぎさんの『月がきれいですね』
設定
近い未来、政府から一人一人に人型ロボットが渡されるようになる
貸与されるロボットは普通の生活の補助などを行い、ヒトは生産性を上げることが目的になっていた。だが、やはり遊び心もあり、そのロボットにはいろんな機能をアドインできたり、色々とアプリをインストールできるようになってきた。
ついに、夢の「ご自宅ロボットにあの人の人格をインストールできる」アプリが開発された
夢の人との生活が待っている
ただし、解除コードは「すき」
そう、あの人もあの人も家で一緒に生活できる世界になった。
でも、「すき」って伝えると泡沫の夢となる
それが普通でスタンダードになった時
「恋」はどうなるのか?
※正解はみんなで考えたいですが…敢えて言うなら、この擬似的な恋をアリとしたい結末
キャラクター
にゃん 女子高生
普通の女子高生、アレもコレも普通であるスタンダードのテンプレ女子。恋には奥手?かな?
ロボ 生活補助第四世代ロボット イ型
憧れの男性 学校の先輩
プロット
●起こり、政府のとった政策とアプリについて
N「ほんの少しの未来の話。日本政府はすでにいろんな分野で世界から追いていかれてしまったが、それでも一人当たりの生産性の向上は急務であった。そこで、政府はすでに先行していたロボティクスの人型ロボット分野を活用して日本の生産性を高める政策を打ち出した。それが、一人一台人型ロボットを配備し、家庭のあらゆる業務を代行し、少しでも生産性のある時間を作って欲しいという制度である」
街中、ロボットと一緒に歩く人々(今のスマフォのような手軽さ)
人「これと、これと、これが必要なの。買い物よろしくね? 私はあっちで友達と話しているね」
ロボット「了解!」
家を出る人
人「いってきまーす」
ロボットが、散乱した部屋を片付け始める。
本日の家事リストみたいなのが机の上に置かれている
N「しかし、ただ業務代行というロボットではなく、世代が新しくなるたびにいろんな機能が増えていった。アプリがインストールされ、機能がどんどんと拡張されていった。日本国内はロボット用のアプリがあらゆるところで開発されるようになった。そんな中、ここ最近で一番の空前絶後の大ヒットアプリがあった」
人がネットフリックスみたいな番組に映るタレントを見ながら
人「あー、なんてカッコイイの○○様……」
ロボットをチラ見する人
人「ねぇ、アレクサ(的な)、〇〇様になって」
ロボットの目が光、起動する。そうして先ほどのタレントに変わる。
ロボット「やあ」
人「やーん。○○様ぁ」
N「理想のあの人の人格や見た目をインストールできるアプリ。人々は自分の家に理想の女性、男性を召喚することができるのだ。これに人々はのめり込んでいった。しかし、開発者の意地悪が一つだけあった」
人「○○様ぁぁ。ああ、私を抱きしめて」
ロボット「もちろん」
抱きしめられる人
人「ああ、○○様……。すきっ」
ロボット「解除コードを確認しました」
急に、普通のロボットに戻ってしまう
N「すきという言葉がインストールの解除コードになっていたのだ。人々は自分の気持ちを抑えながら、その解除コードを言ってしまわないように四苦八苦するのだった」
苦悶する、人の絵
T「アプリ「月がきれいですね」で理想の人と一生一緒」
●にゃんの場合(にゃんの私生活)
女子高生のにゃんの生活の話。普通の学校の会話。いつものようにドラマやイケメンの話を皆がしているが、あの人がいいよねーというテンションから微妙にズレていて、どちらかと言うと「家にいる、〇〇がさぁ」みたいな会話にしておく。「え? やっちゃん、こないだまで、△△だったじゃん」「そうだよ、でもすぐに『すき』って言っちゃうじゃん」「ああ、わかるー」的な感じの会話。
また、この会話中に、一度インストールした人格は二度はインストールできないみたいな話をする。
あと、これらの会話中に、にゃんの意中の人である憧れの先輩を見つめて、周りが囃し立てる感じの話がある。
家に帰ると、その憧れのあの人がいる。
そう、ロボットにインストールしたのだ。
好きにしていいのに、近づきすぎると、「すき」が言いたくなってしまい、口を閉じる。壁ドンとか、ほらそういう系の奴をされたりしながら必死で「すき」を言うのを耐える。
結果的には部屋にも入れないし、なるべく違うところに置こうとするので、意味があるのかないのか……
カレンダーにハートマークが付いていく
にゃん「今日も耐えた。そして、今日も先輩と一緒に過ごせた❤️」
にゃんにとってはこれでいいのだ。
●本物の憧れの先輩は、後輩の彼氏
翌日、学校で先輩を見つける、にゃん。
いつものように(?)つまり家のロボットと同じように声かけようとすると……
後輩女子「B先輩! おっはよー」
先輩「おはよ。てか、あんま朝から近づくなよ」
後輩女子「えー、いいじゃないですかー」
先輩「昨日も一緒に居たじゃんか」
そう、本物の先輩はあの子の彼氏。
だから、私のB先輩は家にいるあの人なの?的な感じで終わる?
●展開としては
本物とロボットとの三角関係になる感じがいいな。
で、家のロボットの方を解除するかどうか迷う。
最終的には解除をする。「すき」って伝える。
アプリ開発者は、言う
「ロボットへの感情が高まりすぎてはならない。それは現実ではないんだから。だから、すきと伝えた瞬間に解除し永遠に逢えなくなるべきだ」
この話には続きがあるのよ……
「ただ、本当の「すき」が伝わってしまったら……バグが発生することもあるかもしれない」
みたいな感じで終わるのがいいかもしれません。