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チーム(コミュニティ)を取り戻せ!

北海道を拠点とした育成チームを。

自転車に対しての想いを持つ全ての人のための受け皿を作りたい。

僕自身がずっと考えていたことです。
そして、僕が渡ったフランスにはその受け皿がありました。

僕のフランス最初のチームは、CCVitre。
小学1年生くらいの子供から社会人まで、一つのチームに所属していました。
右も左も分かっていない日本人を受け入れてくれました。

チームカーがあり、僕をレースに連れて行ってくれました。

レースも手作りで運営していました。
お祭りのように、自分たちの街のレースを歓迎していました。

地域という視点で見てみると、チームはたそれぞれの都市にそれぞれ1チームがあるようなイメージです。
わざわざ遠くまで行かずとも、受け皿がそこにはありました。

チームを支える監督やメカニックはもちろん、マッサージャーやコーチが一体となってチームに関わっています。
トップのチームにはマテリアルのサポートがあることもあり、それだけアマチュアチーム自体が認められている存在であるということも言えると感じました。

北海道に戻ってきた僕は、それぞれのスペシャリストに出会うことに苦労しました。
どこかのチームでそういったことを包括してやっていなかったからです。
探しても見つけられない分野もありました。当時の僕ではたどり着けませんでした。

北海道に自転車のトレーニングに対するスペシャリストはいませんでした。
僕は本や先輩からその一部を学び、レベルの高いレースや、強い選手と一緒に走ったトレーニングからも多くのことを学びました。

コミィニティが全くなかったわけではありません、僕は多くのことを自転車を買ったお店から、そしてそのお店に集まる先輩を始め、多くの自転車乗りの方々から学びました。
今でも機能しているところもあると思います。
良いと思います。

でも、そのコミュニティが崩壊しつつあるということも事実だと思うのです。

フランスから帰ってきた直後は、ただただそのギャップに驚くばかりでどうすることも出来ませんでした。

それから約7年の時が経ち、多くのことが変化してきました。
今こそ、点在していた多くの想いや知識、情報を集約する時がきた。
僕はそう思っています。

失われつつあるものを引き継ぐ存在が必要で、それをこれからも育てていく必要がある。
僕はそう思っています。

若い可能性を持った自転車乗りには、活躍の場所と多くのチャレンジの機会を。
求めうる最良のものを揃える必要があります。

何も若い走り手に限ったことではありません。
多くの情報を簡単に手に入れることができるようになった今でさえ、多くの人は迷っています。

変化する時だと、僕はそう思っています。


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熊坂和也
サポートいただけたら、旅に出ます。たくさん自転車に乗って、たくさん写真を撮ります。