焦り

年が明けて、まだひとつの映画に取り組み続けている。

多少他の仕事も動き始めているが、この映画が完全に終わったあと、自分は何をしているのだろうと想像すると、焦る気持ちが出てくる。

広告の仕事は何本もスパイラルしながら走るという感じが当たり前で、息つく暇なく、次はこのコンテの締切で、来週はあの件で撮影で、その翌日に別件の完パケがあったり。

自分に立ち止まる余裕を与えてくれなかった。

しかし、今回の映画制作は、ほぼ1年間取り組んできた事。

終わった後にポカーンとした時間が出来てしまう気がする。

自分は会社員だからといって、まあ休んでも良いだろう、という気にはなれない。小さな会社だから、プロデューサーとして利益をいれないとたちまち経営が傾いてしまう可能性がある。むしろ、映画を作ってる間に少ない利益しか会社に残せていないので、その後の頑張りが重要だ。

しかし、今まで通りのCMやVPの営業をして良いものか。モチベーションも維持できるのであろうか…

映画が完成に向かう中、まだまだ抱えている制作に関しての悩みと、終わった後の悩みが波状攻撃のようにやってくる。

2時間前くらいに入眠剤を半錠飲んだが、今日はまったく効く気がしない。


つづく

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