スクラムフェスニセコ2024に参加してきた
はじめに
日本で開催されているアジャイルコミュニティの祭典の一つ、スクラムフェスニセコに参加してきました。
スクフェスニセコは去年も参加したのですが、去年参加してみてものすごい楽しかったのと、まだ引っ越したばかりで北海道の知り合いが少ないので知り合いを増やしたい、という動機で参加しました。
去年参加した時はアウトプットをしていなくて、それで今ものすごい後悔してるので、二日間の中で特に印象的だったことを書き残したいと思います。
ただ、イベント終了後にポストした通り、あっという間な二日間だったので、記憶はかなり怪しい。。。笑
そのため、もしかしたら書き留めたことに誤りがあるかもしれませんが、ご容赦いただけると助かります
印象的だったことたち
Keynote:Commitment vs Harrisonism
スクラムにおける「コミットメント」に焦点を当てた話でした
スクラムガイドでは、commitmentを「確約」と訳している。それを踏まえた上で、commitmentという言葉は何を意図しているのか、コミットメントとはなんなのか、丁寧に深掘りして思考を深めていく工程を追体験できたのが本当に良かった。
スクラムガイドの価値基準の一文について:「スクラムチームは、ゴールを達成し、お互いにサポートすることを確約する。」
永瀬さんがAIを利用して導き出したこの訳が、コミットメントという言葉で表現したい世界が描かれていて素晴らしいと思いました。
「スクラムチームは、ゴールの達成と互いのサポートに主体的に取り組むことを決意する。」
私は初めてスクラムガイドを読んだ時「確約」という言葉に引っかかりを感じてたんですが、スクラムに慣れ親しむにつれてあんまり気にしなくなってたことに気づきました。最初感じたもやもやに目を向けるの大事。。。
アジャイルベトナムのストーリーも興味深かったです。
全員がコミットしているのに、コミュニティ運営がうまくいかなかったという話。日々の仕事でもありそうな話だと感じました。
どうすればうまくいったのか。「お互い手法は違えどコミットはしている」ということに気づけば歩み寄りのきっかけになったかも?
OST
私自身は自己紹介して交流しようというテーマを提案しました。
去年のニセコで初めてOSTに参加したんですが、交流メインのテーマもあることで場の空気が和らいだように感じたので、今回は思い切って自分自身で提案してみました。
自分自身も最初の枠でいろんな人と話すことができて、それ以降の時間も前向きにイベント参加することの助けになりました。
ニセコ初参加の方や、スクフェス自体初めてですという方がこのOSTに参加してくれたのも嬉しかったです
そのあとは、tomioさんが提案してくれた「技術系カンファレンス、仕事の話増による趣味系尻込み問題」の話し合いに参加しました
「学生がソフトウェア開発に興味を持ってカンファレンスに参加しても、組織開発的な話が多く、彼らがワクワクできるような話が少ないと感じる」「そのせいで、せっかく技術に興味を持ってくれた人たちを、逃してしまってないか」
議論が白熱して、30分の予定が結局1時間半以上話していました。途中から永瀬さんも参加して、tomioさんと永瀬さんが今までどんな活動をされてきて、どういう課題を感じているのかといった話を聞くことができました
私自身は数人のコミュニティの運営経験くらいしかなく、趣味勢・学生との接点もほぼなく(昔自分自身が趣味勢だったくらい)、基本的には皆さんの話を興味深く聴いていました。(本当に面白い話ばかりでした)
話の本筋からは離れますが、元公務員としては、会社という枠を超えて「業界の後進を育てたい」「興味を持ってくれた人をサポートしたい」という強い熱意があって、実際に活動している人がこれだけいるなんてすごいことだなと思いました。その技術や、業界のことが好きじゃないとそのような活動は発生しないと思うので。
私は4年くらい前までは公務員で、そこから転職してエンジニアになったのですが、私がこういうキャリアを辿れたのも、ソフトウェア業界が外に開かれていて、「後進を育てたい」とか「知見を共有したい」とか「業界をもっと良くしたい」という熱意の元、長年多くの人が活動してくれてたからこそだよなあと思いました。そういう意味で、tomioさんや永瀬さんが語ってくれた話は全く他人事ではないし、自分が貢献できることを見つけて貢献していきたいと感じました。
懇親会
なんかものすごい色々話したはずなんですが、あまり覚えていない。。。笑
ただ、話しかけた人の多くが道内参加者だったのが印象的でした。(どうやら、3分の2が道内参加者だったようです)
今夏札幌に戻ってきたのですが、まだこちらの知り合いが全然いないので話しててすごい楽しかったです。
RDRA
「まず最初にアクターを洗い出す」という部分が刺さりました。そのシステム・その機能を誰が使うのか不明瞭なまま開発を進めても価値は最大化できない
ビジネスユースケース~ユースケース~コンテキストの整合が一目で確認できるのがすごいと感じました。最近仕事していて、ここら辺が宙ぶらりんな感覚に陥っていることがあるのですごい魅力的に感じました
OST
「二日間のふりかえりをしましょう」というOSTを提案しました。
皆で印象的だったことを付箋に書き出して行きました。
このOSTを提案した動機は「アウトプットするときのとっかかりにしたい」というちょっと不純なものだったのですが、ふりかえりの中でまた新しい議論が生まれたり、自分と他の参加者の受け取り方・解釈の違いに気づいたりして、かなりありがたい時間でした。
コーチズクリニック
今まで何度かスクラフェスに参加していて、コーチズクリニックが開催されてることもあったんですが、興味があったくせに勇気が出なくて申し込んだことがありませんでした。今回ついに飛び込んでみることができて、自分的にはそれ自体が大きな一歩でした
川口さんに「海外で登壇してみたいがアプローチの仕方や必要な英語スキルがわからない」と言うものすごいざっくりした悩みを聞いていただきました。
最初は上記の相談テーマに則って話していたんですが、川口さんに話を聞いてもらっているうちに、自分はそもそも「登壇テーマの切り口」「プロポーザルの書き方」といった部分に悩みを抱えていたんだ、と言うことに気づきました。
「これをやった結果うまくいきました」だけではあまり有用ではなくて、「こういう課題に対して、こういう目論見でこう言うことをやった結果、成功した/失敗した」みたいなところまで語れると、皆が嬉しいセッションになる、といった旨のアドバイスをいただきました。
永瀬さんのkeynoteのコミットメントの話は「見てるものは一緒だけど、新しい視点を与えるもの」だなあ。そう言うセッションができるといいんだろうな
私は後から過去を振り返っても、失敗したことをあまり思い出せないので「こう言う事象に対してこう言う目論見で何かやったけどこの面がうまくいかなかった」みたいなことを書き留めておくことは大事だなあと思った
あと、自分は普段仕事をする時もそういった視点が弱いなあと言うことに気づきました。カンファレンスへの参加姿勢にもそれが表れている気がする
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