世界のブックデザイン
凸版印刷株式会社 印刷博物館で開催されている「世界のブックデザイン」を見てきました。館内撮影禁止でした。当然か…。
本展では、2019年3月に発表された「世界で最も美しい本コンクール」の入選図書とともに、7カ国(日本、ドイツ、オランダ、スイス、オーストリア、カナダ、中国)のコンクール入賞図書を加えたおよそ170点を展示します。会場では本を実際に手に取って確かめ、世界最高峰のブックデザインと造本技術を楽しんでいただくことができます。
2019年は日本とオーストリアが国交を樹立して150周年にあたります。これを記念し、これまでの受賞図書のなかから厳選した20冊のオーストリアの本をご紹介します。
※発行数等が少ない等の理由で入手困難な本があるため、受賞作すべての展示ではありません。(世界のブックデザイン2018-19)
凸版ビルの入り口には象形文字らしきものが刻まれた球体オブジェ。
ビルの中にもありました。
この象形文字の謎を解くと文字が光って壁が割れて会場に入れます。(嘘)
そんなことはさておき。
気になった本をいくつか。
"THE CAMERA IS CRUEL Model. Arbus. Goldin"
写真集なのですが、黒い円(レンズ?)に白い文字(直訳すると、カメラは残酷)だけという、シンプルなのにインパクト抜群の表紙です。(こちらでサンプルが見れました)
三世代の女性写真家がアメリカ社会の生活を撮影(おしゃれに言うと、日常を切り取る)したもので、被写体の表情・周囲の人間模様に引き込まれるものがありました。
"Michi"
こちらは絵本で、メインのストーリーは少年と少女が出会うまでの軌跡で、本の両側から少年サイドと少女サイドで描かれており、真ん中のページで出会うという仕掛けになっています。イラストが実に緻密で、ページをめくるごとに、ページの隅々で、物語ができているようでした。(福音館書店)
"関西弁辞典"
タイトルそのままですが、実に興味深い感じでした。(ひつじ書房)
関西弁の人と喋ってると、なぜ関西弁はうつってしまうのか、その謎を明らかにすべく私達はアマゾンの奥地へと向かいました。
"浴槽というモノリス"
不要になった浴槽が、その耐久性から、野外で別の用途で使われている様を撮影した写真集。なんか可愛かったんですよね。本の装丁も。モノリスってなんだろう。(写々者)
"Anne Frank Huis catalogus"
言わずと知れたアンネ・フランク。彼女が日記を書いていた隠れ家の詳細が記された本。表紙が隠れ家への入り口を表現していて、複雑になっていました。(語彙力のなさ…)(Anne Frank Stichting)
"Dirty Plotte"
こちらは洋書のコミックで、ごちゃごちゃしながらも独特な色彩で魅かれました。(Wikipedia)
"A Storytelling of Ravens"
絵本。洒落たイラストで、スタバの包装に描かれていそう。(ホームページ)
"pixiv archive 2007-2017"
イラストコミュニケーションサイト:pixivの10年間をまとめた記念書籍。
pixivのことをよく知らなかったのですが、3,000部限定の本がここで見流ことができました。装丁も凝っていて、中のイラスト群と対比してシックでクールな仕上がりになっていました。(pixiv)
"PIXELZOO"
ドットで描かれた動物達。とてもミニマル。いつか買いたいと思います。(紀伊国屋書店)
建築写真の本もいくつか気になったんですが、ググっても反応せず(涙)
いろいろな国のいろいろな言葉で書かれた本はどれも魅力的で、3時間くらい見てました(腰痛)ので時間の余裕を持って行くのをお勧めします。一応イスもありました。
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