光の館(2018)
2018年1月、長野県十日町市にある、現代美術家ジェームズ・タレルの作品「光の館」に泊まりました。アート作品自体が宿泊可能となっているというのは珍しく、当時でも半年前でないと予約も取れない人気ぶりです。
ジェームズ・タレルとは
外観
雪深い長野の山奥に「光の館」はあります。
アメリカ人であるジェームズ・タレル氏がどうして日本家屋風の作品にしたのかというと、『越後妻有』の里山を舞台に20年続く「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」の総合ディレクターである北川フラム氏から、越後妻有地域のために「瞑想の館」をつくってほしいと依頼され、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を手渡されたそうです。
というわけで越後妻有の伝統的な家屋の外観となっています。
ちなみに1月の雪がどのくらいかというと
アウトサイドイン
さて光の館のインスタレーションは1日に2回(日の出と日の入り)、12.5畳の和室の天井が開き、空からの自然光と、人工的な光を掛け合わせた異空間を楽しむものとなっていましたが、上記の通り大雪で天井が開きません。
天井がライトアップすることにより、様々な色へ移り変わって行きます。
天井を見る際は転びました。
ライティングプログラムは約40分あります。
浴室(Light Bath)
光の館のお風呂(1階)も作品となっています。照明が無いので夜は真っ暗なのですが、入り口と湯船にぼんやりと光が灯っていて、湯船に入ることで、身体の表面に光が反射して自らが作品の一部となります。法的にお見せできないので、是非体験してほしいところです。
※お湯と洗い場の高さがほぼ同じで、排水口はあるものの、人がいっぱい入るとお湯が溢れて脱衣所にまで水が流れていくのでお気をつけください。
庭の間
光の館は、3家族が宿泊できるようになっているので、アウトサイドインの部屋の他にも2部屋寝室があります。
2階に玄関、キッチン、6畳の部屋、アウトサイドインの部屋(12.5畳)があり、1階に8畳の部屋、浴室、脱衣所、トイレ2ヶ所があります。3家族(3グループ)での急な共同生活が気まずい方は●名以上で貸切も可能なので光の館までお問い合わせください。
光の館リベンジ(2019)
せっかくだからアウトサイドインの天井が開いたところも見たい…というわけで2019年夏ごろにリベンジを果たしました。
ちょっと曇っていますが、天井の開いた様子は明らかに前回と違いました。
雲が流れ、木々のざわめきや鳥の鳴き声が聴こえてきます。
全景撮り忘れました。一度行ったからといってあまり写真撮らなかったのが悔やまれます…!以上で光の館レポートを終わります。
これから行きたいなという方には春〜秋の季節をお勧めします。
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