イサム・ノグチ 発見の道展
上野にある東京都美術館で開催された「イサム・ノグチ 発見の道」展へ行ってきました。昨年秋の開催予定でしたが、延期や臨時休館が重なり、期間が短くなってしまいましたが開催してくれて良かったと思います。
イサム・ノグチ氏を知ったのは学生時代のランドスケープデザインの授業でした。ランドスケープデザインとは、景観・風景・眺め、など外部空間のデザインのことで、日本語では造園に当たるようです。授業では北海道にあるイサム・ノグチ氏設計の「モエレ沼公園」をもとに解説されていました。後に社会人となり、社員旅行で訪れましたが、空が高く芝生がどこまでも広く、ガラス張りの建築もかっこよく、イサム・ノグチ氏の彫刻や照明も散見され、最高の公園だ…と思いました。
光の彫刻「あかり」
展示室に入ると、いきなり光の彫刻「あかり」を150灯大小様々に用いたインスタレーションに視界を奪われ圧倒されます。
そしてインスタレーションを囲うように彫刻が配置されていました。
写真をバシバシ撮ったものの、載せきれないので気になったものをいくつか・・・
刺さってるのか繋がっているのかどうなっているのか。
ヘビっぽさを感じます。氏の作品でこの配色の彫刻をよく見る気がします。
犬神家感…
その後、イサム・ノグチ氏のヒストリーを読み上の階に進むと、再び「AKARI」のシリーズが展示されていました。遊び心ある造形で楽しくなります。
影をもデザインされているのかもしれない。
ペンダントライトの「AKARI」。おしゃれな提灯ですね。
いくつもの作品が並ぶ中で思ったのは、ひとつひとつ丁寧に作られているけれど、ひとつの作品にどのくらいの時間がかかっているのかは謎でした。素材の説明や石を削っているシーンの動画は見られるものの、その他の制作過程はよく分からず、図面などもなく、どのように完成するのか、素人には皆目見当もつかない感じがしました。
そして最後にニューヨークにあるイサム・ノグチ庭園美術館の紹介があり、いつか行ってみたいと思うのでした。