マウンティング女子とマウンティング女子
「まぁ〜何と言うことでしょう。どちらから見ても相手が下に見えるトリックアートのような関係です。匠の技が光ります」
結論から言うと、こんな話である。
自称、仲良し2人組の女子に出会った。
常に、べったり、一緒にいた。
少し話すだけで彼女たちは、互いを下に見ていることがわかった。わかりやすいように2人をAとBに分けることにする。
Aは、Bより学歴が高いことと、自分の方が歳が上で賢いことでBにマウンティングをとっていた。所謂、自称サバサバ系女子だった。
Bは、Aより若くてかわいいこと。ファッションセンスがあること、有名ブランドに身を包みお金持ちなことでAにマウンティングをとっていた。所謂、自称キラキラ女子だった。
ある意味、お互いがもっていない部分を持っているので噛み合うとプラスに働くのかなと考えていたのだが、私は考えが甘かったのかもしれないし世間知らずだったのかもしれない。
2人は結婚する時期、こどもの数、彼氏の職業などとにかくどちらが先か、高いか、すごいか張り合っていた。会話が噂話と誰かの悪口以外はとにかく常に張り合っていた。どちらかが席を外すと、相手を非難する言葉を付け加えてとにかく下げて自分を上げてまわるのである。
「あの子、ああ言ってるけどたいしたことないから〜」
「わたしの方がすごいから〜」
「よくあんなことできるよね〜意味なくね〜」
AとBは互いに自分の方が上だと思い、相手を下だと思っているようだった。
まさに匠の技である。
2人とも他グループでいてもなんとなく孤立している感じが見て取れた。が、単独行動が苦手で孤立するのが嫌らしく、マウンティングし合う仲でありながら、互いに需要があり常にべったり一緒にいた。
匠の技は必然を生んだのだった。
なんということでしょう。
意外なところで噛み合ってしまうなんて。
私はこの2人に初対面から距離無しで答えに困ることを根掘り葉掘り聞かれた上、出会って3分で第三者でもわかるマウンティングをしてきたにも関わらず、いつの間にか友達カテゴリに入れられていた。
こうばしさを超えて、きな臭さを感じたので私は対岸に移動したのだった。
頂いたサポートは活動費に当てさせていただきますʕ•ᴥ•ʔ