尋ね人の時間、共喰い、ひとり日和:芥川賞ぜんぶ
男性は、雄は、どうして、こうも性欲のことで昇天したり凹んだりするのか。真ん中におちんちんが生えてるせいなのか。十代のセックスに興味津々の頃ならいざ知らず、40代になっても枯れてしまっても、性欲から離れられない。そのことがまず悲しいし、私は女性だからどうも理解しがたい。
そんな三冊の小説の感想をまとめてみた。
尋ね人の時間
4歳で父を亡くし、その数年後に妹も亡くしてしまった神谷の心の底に、生きることのはかなさが、しまいこまれている。
いまはそこにいない、けれど、以前はそばに