「春にして君を離れ」恐るべきクリスティの小説と、実話を基にした「死刑囚メグミ」:4月の読書
アガサ・クリスティの推理小説はいつ読んでも感服させられる。ストーリー・テリングおよび登場人物の心のひだが素晴らしい。
とくに、エルキュール・ポアロ探偵が主人公の小説では
まさか! そんなことが!
どうして嘘がわかったの⁈
ナイない、ありえへーん!
そんな偶然ってある?
そう呟いてしまう。ある旅の途中で事件が巻き起こり、居合わせたポアロが周辺人物をその観察眼で見極め、解決していく展開に惚れ惚れしてしまう。
以下、ネタバレを含みますので未読の方はご注意ください。