【インタビュー2】ハイブリッドスクーリングをしている銭さんへの6つの質問
■回答者 銭 紀子さん(共育ステーション地球の家 副代表)
~せん のりこ プロフィール~
2男1女の母。先天性の障がいをもつ長女は、自宅でのリハビリを経て、支援学級から支援学校へ転籍。
発達グレーゾーンの長男は、不登校を経て、現在は、週3~4回公立小学校、週1~2回ホームエデュケーション&オルタナティブな学び場というハイブリッドスクーリング。
次男は、 幼稚園に通いながら、 月に何度か多様な学びの場に参加して、異年齢との関わりをもっている。子どもと親である私が一番、心地よく、幸せに生きていける環境をその都度、考え、模索しながら、子育てしている。
▼以下、ハイブリッドスクーリングをしている長男(現在小学3年生)について
【問1】 お子さんの「学校に行かない(行かなかった)理由」を教えてください。
小1の1学期に同級生と何度かケンカしたり、いざこざがあったりしたようです。
その都度、「解決済み」と先生から報告は受けていましたが、積み重なった何かがあったようです。
2学期はトラブルなく過ごしましたが、3学期は机の下から出てこずに、
「行きたくない」
と言って、幼稚園のときを懐かしんでいました。
小1の当時を振り返って本人は、
「(クラスメイトから)嫌なことを何回か言われた」
「(その子の)名前は忘れちゃった。詳しい話は思い出せない」
と話しています。
【問2】 普段の過ごし方・1日の流れは?
不登校移行期~不登校になりたての頃は、とにかく不安定で、行動も言葉も荒かったです。
親子で取っ組み合いのケンカにもなりました。
私も(荒れる息子のことを)受け入れるまでに時間が必要でした。
「家にいるなら家事手伝いをしてほしい」
「1ページでもいいからドリルやってほしい」
とは伝えていましたが、あまりやっていなかったです。
仕事がある日は一緒に職場に連れていきました。
息子は、もっぱら本や漫画を読んでいました。
当時(小1後半~小2前半)は、
週1回 小学校で先生とマンツーマン授業
週1回 療育
週1回 松戸まなビーバー
というリズムで過ごしていました。
【問3】 「学校に行かない(行かなかった)」ことに対する家族・学校の先生の理解度は?
夫はあまり何もいいませんでしたが、私がひどく疲れたり、精神的に参っているのをみて、私がこれ以上、ダメにならないようにどうしたらいいか考えたり、話したりしていました。
私の母は最初、
「怠けてばかりで!」
と怒ったりしていて、私とも言い争いになったりしていました。
【問4】 お子さんが学校に行かない(行かなかった)とき、またはホームエデュケーションをしているときに、今までで一番困ったこと・大変だったことは?
本人が荒れていたとき、 二人きりで家にいると ぶつかり合ったりしていました。
「何かさせたほうがいいのではないか、 この先、大丈夫か?」
と不安に感じていた時期が大変でした。
「(子どものことを)もう嫌だ、大嫌いだ、好きになれない」
と感じていました。
仕事がスムーズにできなくなったこと、スケジュール通りに動けなくなったことも大変でした。
【問5】 いま、子育てで心がけていることは?
〇やる気がでるのを待つ。
〇何に興味があるのかアンテナを張り、環境をできるだけ整える。
将来の自立に繋がるように。
〇親以外の協力者、理解者との関わり、家族以外の子ども同士の関わり合い、子どものことばかり考えず、自分の時間を楽しむ。
【問6】 学校外で育つお子さん・保護者に対して、「あったらいいな」の支援やサービスは?
〇自宅ではなく、気軽に、安心してすぐに行ける居場所があると良い。
留守番が難しい子なので。
〇興味がありそうな分野を広げてくれたり、勉強を少し見てもらえたりするとなお良い。
〇学びや体づくりのために出かける際の学費援助があると良い。
質問者:くまがい あきこ(共育ステーション 地球の家 代表)
+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+
【次回11/3(火・祝)13:30~15:30】
『つながるサロン』
~不登園・不登校・ホームエデュケーション 少人数制おしゃべり会~
「不登園・不登校」「ホームエデュケーション・ホームスクーリング」「子育て」をテーマに、少人数で気楽におしゃべりしましょう♪
〇日程 11月3日 火曜日・祝日
〇時間 13:30~15:30
〇会場 千葉県松戸市 新京成線 五香駅 付近のカフェ
(お申し込みの方にカフェの住所をご連絡いたします)
〇募集人数 最大3名まで
〇参加費 1家族 500円 + 各自が飲食したものの実費
※参加費500円および飲食実費は、当日カフェでお支払いください。
※お子様を同伴される場合は、お子様の「氏名・ふりがな・性別・学年」の4点をお申し込みフォームの通信欄にご記入ください。
※同伴のお子様の人数が多くなった場合、「五香駅前会場」に会場変更させていただく可能性もございます。
予めご了承ください。
※11/3(火)の次の開催日は、12/16(水)11:30~14:30 JR松戸駅近くの会場を予定しております。
▼お申し込みフォーム
https://ssl.form-mailer.jp/fms/f0971fee442932
※定員に達し次第締め切らせていただきます。
※3日間経過しても返信がない場合は、恐れ入りますがメールにてお問い合わせください。
【MAIL】 chikyunoie.2013★gmail.com
★を@に変換
〇つながるサロン企画者
熊谷 亜希子 (千葉県松戸市 『共育ステーション 地球の家』 代表)
2011年からホームエデュケーションを始めました。
現在は、第2子(小6)と第3子(小3)がホームエデュケーションで育っています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?