伊藤真波(義手のバイオリニスト)
とにかく驚いたのだ。映像を見てもらうのが一番いい。
これは「全米が泣いた」と言っても過言ではなさそうだ。
しかし、彼女は同情を受けるだけの障害者ではない。
日本初の片腕の看護師、パラリンピックの水泳代表、そして、母親でもある。
彼女のヒストリーは次の記事に詳しい。
「神戸で恩返しを続けたい」(神戸経済新聞)
この動画もていねいに作られている。
彼女の使う義手は見た目でなく機能重視である。以前は、肌色の義手を使っていたこともある。
これが肌色の見た目を意識した義手だが、障害を隠すのがいやになったらしく、今の機能重視のモノになったようだ。
そもそも、義手はなくなった手の代わりに付けて見た目を繕うだけのものではなく、個別のニーズに対応すべきだろう。
「義手の可能性-従来の義手と筋電義手-(陳 隆 明:(教育講演)2009 年/第 46 回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/静岡)」から
おそらく、症例2の図14(バイオリン演奏用に特化した義手)が伊藤(旧姓:野村)真波さんの義手ではないか。
今のものとは少し違うが、改良を重ねたものだろうか。