Love Letter
手と手をかさねて
あなたと
しせんをあわせる
「今ここにいてくれる」は
また「いつかいなくなる」を含んでいる
はじまりがあれば
終わりがある
あなたは太陽だなんて
とてもチープな表現だな、と
自分でも嫌気がさすけれども
笑いながら少しだけ聞いてほしい。
太陽はつねにうごいてる
地面もつねにうごいてる
植物も
動物も
星も
月も
みえていないだけで
みえているけど盲目的に
人は盲目だ
みえていないだけで
息遣いも
気持ちも
みんな動いている
日の光が当たる時間は
限られている
窓のシェードのすきまからさしこむ光は
1時間後にはちがう場所をさしているはずだ
じんわりと地面をあたためる地熱
光合成するエネルギー
光に生かされている
あたたかくて心地よい場所
私はあなたに照らされたい
私もあなたを照らしたい
それだけだ。願うのはそれだけ。
なのに
近づけば近づくほど
遠く感じる
光に近づくほど
影はつよくなる
深く深くまだ奥に
導きたいと思うけど
重なれば重なるほど
1つになれないと思う
境目がはっきりする
このまま溶けて
曖昧模糊としたなにかになりたい
そう、何度願っても
それは叶わない
あなたとわたしの境目は
どうしようもなく存在していて
あなたと私は違ういきもので
あなたの光は
いつか動いて
また違う場所を照らし
いつの日か消滅する
けれども
誰にも消せない痛みをかかえても
いつかここを去ってしまっても
あなたがいなくなっても
今この一瞬の光を
求める事をゆるしてほしい
うつろうことも
変化もおそれず
今君とここにいることを
何よりも
当たり前で
くだらない毎日を
愛おしく思う事
それだけはきっと
神様も許してくれるから
あなたと一緒に生きたい
生きて活きていきよう
ぼくからのラブレター
いつか君に届くまで
これから何度でもくりかえすよ
おひたちさんいつもありがとう。この企画に参加しております。
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