骨にまつわるエトセトラ
先日つぶやきでもお知らせしましたが、私が以前書いたお話を朗読して頂ける機会に恵まれました。
私は少し前に「ピリカ文庫」という、ある一つのお題に沿ったお話を書く企画に参加させてもらいました。今回は「骨」というテーマでした。
この「骨」というお題でご一緒させてもらったのはミーミーさんです。
ミーミーさんはnoteで知り合ってからしばらく経ちますが、先日の東京文フリで初めて直接お会いすることができました。私はミーミーさんの人を和ますお人柄もかわいい声も、ミーミーさんが書かれる文章も大好きです。
エッセイもそうですが、創作小説もファンで、昨年の創作大賞への投稿のお話を読んでからミーミーさんのお話が読めるのを楽しみにしていました。
今回の「はじける」はミーミーさんにしか描けない物語だと思います。はじまりから、悲しみに押しつぶされそうな主人公がいますが、物語は意外な方向に転がっていきます。
愛する人を自分の中に取り入れること。
その描写が愛しくもあり、やや奇妙さもあり、切なくもあり、さわやかさも感じます。
究極の想いだなと感じました。
「骨」というテーマですが、私たちは「食べる」ということも描写として重なっていて、示し合わせた訳でもない偶然に驚きました。
すまいるスパイスというピリカさんが主体となって取り組まれているラジオ番組で、この2作品を納豆ご飯さんとピリカさんが朗読されています。
ぜひお聞きになってください。
私は今回、納豆ご飯さんの朗読を聞いて、とても感銘を受けました。
特に「ここは読みにくいだろうなぁ」と懸念していた箇所が1箇所ありまして、そこをどのようにトライされるのかなと書いた作者ながらも心配していたのです。
読みにくい箇所は、()が間に挟まるサンドイッチみたいなスタイルになってまして、実際の主人公の場面と回想場面が同時進行しています。
でも私はこの部分を、どうしても同時進行にしたかったのです。
納豆ご飯さんは見事に声色を変えることで、その部分を再現してくださいました。
あと比較的、その部分は性的な描写がありましたので、納豆ご飯さんには今までの朗読回にはないチャレンジングな取り組みになったようです。新しい納豆ご飯さんの可能性が開拓されたなら、良かったなと思っています。
ピリカさんが「くまさんはあまり今までそういう部分を書かれていなかった」とラジオでもおっしゃっていましたが
この記事でもふれていますが、花村萬月さんの「たった独りのための小説教室」という本を私の好きな燃え殻さんがおすすめされていて、本を拝読してから「そのような描写を書いてみること」ということが、無理無理!と思いつつ、頭には残っていました。
今回うまく昇華できそうな予感がしたので、何の躊躇いもなく書いてしまいました。書く必然性みたいなものがあれば、書けるものだな......と書いてみてなんとなく思いました。
あとは今後の課題は「悪いやつ」です。
どうしようもない悪いやつを書いたことがないので、いつか書いてみたい。
悪いやつはやはり嘘っぽくなってはいけないと思うのです。だから、私の中ではハードルが高い。また機会が訪れたら考えたいものです。
今回すまスパの朗読があったことで、新たにお話を読んでくださった方が何名かいらっしゃって、大変嬉しく思います。
拙い、素人の書く、歩きたてのひよこみたいなものばかりですが、読んで下さった方が楽しんで頂けたら嬉しいですし、私も物語を書くことは大変ですが楽しさもありますので、今後ともよろしくお願いします。
さてここからは「骨」の話です。
骨ってけっこう好きなモチーフです。そして割と仕事柄、骨のことを普通の人よりは考えている時間が多いかもしれません。
実はここからの話は「しゃれこうべ〜」のお話のあと書き的に一度書いたのですが、あまりにも冗長すぎるなと思いばっさりカットしました。
1つめは「隆椎」のことです。
隆椎って名前がかっこいいよねっていう何でもない話なのですが。
皆さん隆椎ってどこの骨かわかりますか?
正解は首の骨の一番下の部分でした。
隆椎は、触れられます。
後頭部の下にある首と肩のつなぎめの真ん中のところにぼこっと膨らんでいるものがあります。それが隆椎。
骨は体表から触れられる部分が何箇所かあります。私たちの職業はそれらをランドマークとして、触れて確認したり、そこを起点に手や足の長さを測ったり近くの筋肉を確認したりします。
隆椎って名前の響きがかっこよくないですか?
るろうに剣心みたいで(←世代的な話題)
けれども、やはりその上の環椎、軸椎(第1、2頚椎)もかなり推しでして、この2つの動きがあるからこそ、首を左右に回すことができるんです。この2つは他の椎骨とは全然違う形と動きをしているので、これも推しです。
2つめは「豆状骨」
どこの骨かわかる方!
正解は手のひらの根元にある骨でした。
この豆状骨は手根骨という種類の中の1つですが、こいつが完成するのが
9〜12歳頃
なのです。
つまりは人間は、生まれた時に体は不完全でして、この豆状骨はかなり大きくならないと完成しない骨なんですね。
幼稚園とかで無邪気に遊んでいるちびっこたちを見ていると
「あぁ、あの子達はまだ豆状骨もできてないお尻の青い子達なんだな....」
とほくそえんでしまいます。
いくら生意気なことを言われても
「まだ豆状骨もできてないひよっこが!」
と思えば、いくらか気持ちも休まるのではないでしょうか。(何言ってんだ)
今日は誰のためにもならない
骨
の話をさせてもらいました。
本当は骨粗鬆症に必要な対策は?とか書いた方が、よっぽど人のためになるのだと思いますが、人のために書いているnoteではないので
こんな感じでいつもすみませんと思っています。
今回はすまいるスパイスで朗読してもらったよーという報告と骨にまつわるお話でした。
読んで頂きありがとうございました。
※これ貼るの忘れてた!
骨と言えば銀杏BOYZ!