Today`s songs 「to U/salyu」
この曲を何となく何かにささげたいのです。
そして、今日はそれ以上でも以下でもないです。
池の水が鏡みたいに
空の蒼の色を真似てる
公園に住む水鳥がそれに
命を与える
光と影と表と裏
矛盾も無く寄り添ってるよ
私達がこんな風であれたら
Uh 愛 Oh 本当の意味は分からないけど
誰かを通して 何かを通して
想いは繋がっていくのでしょう
遠くにいるあなたに
今言えるのはそれだけ
悲しい昨日が 涙の向こうで
いつか微笑みに変わったら
人を好きに
もっと好きになれるから
頑張らなくていいよ
1.「いない」けど「いる」
今日お話しした訪問先の女性の利用者さん。
いつも一緒に近くの公園に出掛けます。
5月に入って新緑の季節を迎えました。
桜の木の葉っぱは緑に濃淡があって、光をうけてきらきらしていました。
風が吹きました。
座っている私たち以外は誰も公園にいません。
「私、この音が好き」
「風が吹くでしょ?さわさわってきこえる?」
聞こえる。葉っぱがこすれる音。
「静かじゃないときこえないね。」
この方は俳句を月に10個詠んでいます。なぜかというと地方紙に連載をもっているからです。
「この音の事で一句詠んだことがあるんじゃないですか?」と私は尋ねました。
彼女は黙って頷きました。朝鳥が静かに飛び立っていくような、控えめだけど存在感を放つ笑顔でした。
私は今後、風が吹いて葉っぱたちがこすれるあの音を、おそらく人生のどこかで聞くでしょう。それは公園でもいいし、山の中でもいいし、もしかして外国かもしれない。
その時にきっと今日の彼女の笑顔を想い出すかもしれません。
こうして人はいないけど「いる」ことができます。
出会ったことが奇跡であれば、離れることは必然でもあります。
もういない人たちが「いる」ことができる。
その人がたとえ遠くにいても、この世にいなくても。
あなたがその人を「想う」だけで、「いる」
「いない」けど「いる」んだ。
そういう想いが私をつくる。
たくさんの人に生かされている。
そういう風に思っています。
2.salyuLIVE
salyuのLIVEに行ったことがあります。
初めてのビルボード東京。
夫は私の誕生日に連れて行ってくれました。
私がsalyuが好きなのを知っていたから。
そして、サプライズが好きな彼は、私に内緒で、メニューにはない誕生日ケーキを用意していました。
何日か前にお店に電話をして頼んでいたようです。
ケーキはLIVEが始まる前に運ばれてきました。
うれしかったんです。
それは夫に対してもそうだったんですが、まわりの人たち。
私達は2階の席でした。
店員さんが「おめでとうございます」という声を発すると、まわりのお客さんたちがそれに気づいて、拍手をしてくれたんです。
しかもけっこうな人数です。
みなさん、にこにこしていて「おめでとう」ということばも聞こえました。
私はこの時、人との瞬間の出会いに、とても心を揺さぶられました。
その場にいる人たちは、知り合いでもなんでもなくて、たまたま同じLIVE会場で居合わせただけなのに、なぜこんな赤の他人の私に想いをよせてくれるんだろう。
人が喜ぶことを一緒に喜ぶ。
見知らぬ他人であっても想いを重ねることができる。
私もそのようになりたいと思いました。
誰かの喜びを一緒に喜べるような人間になりたい。
あの時の心地良い空間。
私は忘れることができません。
そして、その時の感情もきっと忘れないでしょう。
瓦礫の街のきれいな花
健気に咲くその一輪を
「枯らす事なく育てていける」と
誰が言い切れる?
それでもこの小さな祈りを
空に向けて放ってみようよ
風船のように 色とりどりの祈り
Uh 愛 Oh 愛 それは強くて だけど脆くて
また争いが 自然の猛威が
安らげる場所を奪って
眠れずにいるあなたに
言葉などただ虚しく
沈んだ希望が 崩れた夢が
いつの日か過去に変わったら
今を好きに
もっと好きになれるから
あわてなくてもいいよ
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