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つたえたくて

終電前の新宿駅。
静かなホーム。
吐息が白く上がる。
声が出ない。

並ぶ2つの影を見つめかじかむ指で携帯に

「好きです」

と打ち込む。震えながら彼の目の前に出した。

私たちは電車が来るまで何かが動くのを待っていた。

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