兵庫県姫路市飾磨の"味" 【ジャスコシティ名店街】
姫路市中心部からほど近くの街・飾磨。
ここにはかつて日本中にあったショッピングモール『ジャスコ』の生き残りが今も現存している。
その名も『ジャスコシティ名店街』。
ジャスコシティ名店街は、ジャスコが発足して間もない1971年に開店したジャスコ飾磨店を中心とし、城下町のように多くの店が軒を連ねた商店街である。
核店舗であったジャスコ飾磨店は近隣にジャスコ姫路リバーシティ店(現・イオンモール姫路リバーシティ)が完成した煽りなどを受けて2006年に閉店したものの、建物は現役当時の面影を色濃く残しているほか、名店街の他店舗は現在も数店が草臥れた全蓋の下でひっそりと営業を続けている。
名店街に入っている他の店舗もどこも昭和臭ムンムンで、まさに"味"の宝庫といえる空間。
特にクリーニング屋の2階に囲碁クラブがあるという通常の商店街ではまず考えられない異質な取り合わせには興奮を禁じ得ない。
一応現役の商店街とはいえ限りなく廃墟に近いにもかかわらず、未だに取り壊されていないのは本当に奇跡としか言いようがない。
また、飾磨にはジャスコシティ名店街のみならず、しかま一番街というDOPEな区画も存在する。
一見すると洋風の城塞のようにも見えるこの建物は居酒屋やスナックなどを中心とした飲食店・商店街で、こちらもジャスコシティ名店街とは違った意味でかなり異質な雰囲気に満ちている。
エグいぜ、飾磨。