中学校はSNSトラブルにどこまで関与する?
SNSトラブルに見舞われたときに、学校から「警察に相談してください」って言われたのだけど…
それって警察に任せる目安とか、ルールのようなものはあるのか?という質問をいただきました。
SNSトラブルについてはおそらくですが、私の知る限りでは現状、明確なルールはありません。
ネットいじめって概念はいつから?
まず、ネットいじめというものが世の中に認識されたのは、ちょうど平成16年(2004年)の頃。
そして平成20年(2008年)に、ネット上のいじめに関する対応マニュアルができます。
ただ、この頃のネットいじめって「同じ学校のこども同士で起こっているいじめ」を想定しているんですよね。
なんというか…現在想定されているようなSNSトラブルとは、かなり時代感が違うんです。
そもそも2008年頃って、まだ「2ちゃんねる」や「学校裏掲示板」とか、SNSもあって「mixi」くらいでしたので、この対応マニュアルにはネットパトロールをすることも書かれているのですが…
極端なことを言えば、この時代だと、パトロールできる程度の範囲しかネットのつながりって無かったんですよね。
現在の学校のSNS対策
現在の学校では、もうSNS対策のためにネットパトロールなんて域は超えていまので…
この2点に力を入れています。
そして、「ネット社会」というのは基本的には、もはや学校の範囲外ということで、当人同士やご家庭で解決していただくものと捉えている学校が多いのではないかと思います。
「学校の管理下」って?
「学校の管理下」というワードが、おそらく一般の方にはわかりにくいと思うので説明したいと思います。
簡単に言うと、例えば授業中や休み時間とか、学校の活動の中で起こっていることは学校の管理下に当たります。
だから例えば…
これは学校の管理下なので、指導対象になります。
ただこれが…
こうなると、学校の管理下ではなくなるんです。
(場所が校庭でもアウトです)
SNSトラブルって、これに近い状態なんですよね。
(でも、この例だと同じ学校の子同士のトラブルなので、先生に相談すれば話を聞いてもらえたり、なんらかの指導が入る可能性は高いと思います。)
学校の先生が警察って言うのは意外?
余談ですが「学校の先生って警察に連絡されるの、嫌がるんじゃないの?」って質問を受けたこともあったりします。
これって…昔の学園ドラマなんかで「警察にだけは連絡しないでくれ…!」なんて言う先生が居たような気がするので、そこから来るイメージなのかな??と思うのですが。笑
そうなると、最近はむしろ先生の方から「警察」ってワードがさらっと出てきて、困惑している保護者の方の方が多いのかもしれないなぁと思っています。
でも「学校の管理下ではありません」となった場合、他に頼れる公共サービスって、なにかあるんだろうか…
ケースバイケースだとは思うのですが、市町村の相談窓口なんかも、場合によっては上手く使えると良いのではないかな、と個人的には思っています。