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もし夏祭りの救護係になったら用意すべきアイテムはこれ

今年、ちょっとした縁があって、町内会の夏祭りに関わっていまして。
小さい規模のこぢんまりとしたお祭りなのですが、実は数年前に「具合が悪いから休ませて欲しい」という方(お年寄り…?)が居たらしく、それを機に救護係が作られたのだとか。

とは言っても、どうやら形ばかりの「救護係」のようで。笑
担当の人に聞いてみたら…

くま「担当の方の中に看護師さんとか、医療従事者の方はいらっしゃるんですか?」
担当「いや、そういう人は誰も居ないんだよね…」

くま「準備のところに、救急箱の中身を確認するって書いてありますけど、救急箱はどこにあるんですか?」
担当「自治会館の救急箱だよ」
くま(え、ばんそうこう古っ…っていうか、消毒液すら入ってないぞ!?)

担当「あ、熱中症対策に冷えピタ買ってあるって、昨年の人から引き継いだよ」
くま(冷えピタに対する期待が大きすぎるっ…!!!!!)

まぁそうだよね…
救護係やってねって言われても「何を用意すれば良いんだ?」だし、なにも無ければ「今年は平和でよかった」ってことでスルーされちゃうよね…

ということで、担当のおじいちゃんに

とりあえずこれ、買っておいた方がいいですよ!

というものを伝授したので、備忘録としてnoteにも書いておこうと思います。
けがや病気のこどもに関して、病院に行くか行かぬか(もしくは救急車を呼ぶか否か)の見極めと、家庭でできる(医療行為でない)応急手当ては、保健室の先生の得意分野ですよ。

(あ、でも児童生徒の年齢の子は良いんだけど、持病のあるお年寄りは分からないので病院行ってくださいって感じではある…)

救急箱に用意すべきアイテム

ひとまず、救護係が対応する可能性が高いものは「熱中症」と「ケガ」と仮定します。

熱中症対策3つ

①経口補水液
 OS-1などのペットボトル500mlを3〜5本くらいと、紙コップを購入し、冷蔵庫に入れて冷やしておきましょう。
 アップル味などの味がついて飲みやすくなっているものではなく、普通の味のもの(脱水を起こしていない人はあまり美味しく感じないもの)を使います。

(詳しくはこちらを⇩)

②氷嚢もしくはビニール袋
 首・わきの下・そけい部(足の付け根)を氷で冷やします。
 冷えピタは表面温度がわずかに下がる程度なので、熱中症対策アイテムにならないので注意!!!

③叩くと冷える冷却剤
 氷をすぐに用意できない可能性も考えて(野外の救護だと、まずは冷蔵庫に取りに行って〜〜など、冷やすまでに時間がかかるので)こういうものをサブとして用意しておくと便利。
 でもおじいちゃんたちに説明しても「???」だったので、世の中の認知度は低いのかもしれない…

ちなみに③については「?」だったおじいちゃんが、

飲み物を冷やす用のビニールプール(氷入り)に、タオルを入れておくからそれも使いなよ!

と言ってくれました。おじいちゃんの知恵さすが!

あとはうちわがあれば完璧かな…
(心配して集まってきた人に渡すと、とりあえずあおぐ仕事ができるので落ち着いてもらえる)

ケガ対策4つ

①色のつかない消毒液
 いわゆるマキロンなど。今どき、ご家庭で色付きの消毒液を使っているご家庭は無いような気もしますが、もし医療機関にかかるほどの酷い傷だった場合は「色のつかない消毒液」が望ましい、と保健室の先生界では言われています。
 なんて言いつつ私は中学校勤務が長かったので、学校でもイソジン系は使ったことないのですが…

②ばんそうこう
 個人的にはケアリーヴのMサイズ(いわゆる普通のばんそうこう)一択ですね。予算があれば、こども用にSサイズだったり、大きい絆創膏など。
 安くていっぱい入っている絆創膏はすぐに剥がれてしまうので、別にばんそうこう貼るほどのケガじゃないんだけどって時に、おまじないとして使うのが良いでしょう。

③ガーゼ
 濡らして汚れを拭き取ったり、消毒したり、大きいすり傷にあてたり、なにかと便利に使えるアイテム。

④三角巾
 骨折などの大怪我があったときにとにかく使えるアイテム。
 救護のおじいちゃんおばあちゃんが使えなくても、近くに看護師や消防の人が通りがかれば役にたつので救急箱に入れておくべき万能品。

あると役にたつアイテム9つ

①虫刺され用軟膏と綿棒
 みんなで使い回すなら、患部に直接塗るタイプよりこちらを。夏祭りの救護は知らんけど、意外と虫さされの痒みで保健室に来る子は多いです。

②とげぬき
 トゲが刺さって困る人も地味に多いです。野外活動なのであって損なし。

③ハサミ
 よく家庭用救急セットの中にあるような曲がったタイプではなく、普通のハサミが一番使いやすいと思います。慣れないものは使いにくい。

④ピンセット
 使い捨て手袋さえあれば無くてもなんとかなるけれど、ないと不便だなって思うアイテム。

⑤使い捨て手袋
 怪我している部位に素手で触ってはいけません。

⑥きり吹き
 野外のケガの手当てをする時の必需品。水を入れておけば、その場で洗って手当てできます。

⑦ウェットティッシュ、ティッシュペーパー、トイレットペーパー
 紙類はとにかく役にたつので1つずつ用意しておくべし。

⑧ハンドソープ
 手当てのあとは手を清潔に洗いたいところですが、野外だとそもそも石鹸がなかったりするので持参できると安心。

⑨デジタル体温計
 手でなんとなく測るのは限界があるので、計測できる機器があると良いです。正確に測れるのは水銀体温計と言われますが、ご家庭にある人はもう少ない上に測り方が分からないと思うので、無理せず「脇に挟むタイプのデジタル体温計」で。

だいたい書けたかな…?
他にもこんなものあると便利!!というものがあったら、ぜひコメント欄で教えていただけると嬉しいです。

備えあれば憂いなしで、良い夏祭りを!


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