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外資系企業 #3 損益に対する考え方

製造業な僕の勤めて来た会社は、常に損益計算をベースケース(いわゆるin plan)と比較して、意思決定する

Profit Accretive
新しい投資計画やプロジェクトが、ベースケースより利益率が高く、売上金額/利益金額/利益率全てがプラスになるケース

Profit Dillutive
新しい投資計画やプロジェクトが、ベースケースより利益率が低く、売上金額/利益金額は増加するが、利益率がマイナスになるケース

Profit Accretiveな場合は、プロジェクトはほぼ承認される。他方Profit Dillutiveな場合は売上金額がどうしても欲しい場合など特別な場合を除いて、否認されプロジェクトは立ち上げられない

ブランド別
既に市場に存在するブランドは、ブランド別に損益計算を管理する

それらもいくつかのグループに分けられる

Growth Acceralator Brand
売上金額/利益金額/利益率全てが成長をDriveするブランド。5-10%以上の成長など、大きな成長を期待される。計画未達や投資失敗は許されない
常に新しい活動はProfit Accretiveであるように努力が求められる

Moderate Growth Brand
緩やかに成長を期待されるブランド。成長率は1-5%など。計画にプレッシャーは必ずしも大きくなく、そこそこできていれば、許容される

Profit Maximizer Brand
利益確保のブランド。会社からの広告/販売促進の投資は無く、売上が落ちても、一定程度の利益が確保されていれば許容される

これらのポートフォリオを計画として持ち、前年比較しながら、またリスクに対するバッファーも持ちながら、実行/管理していく

売上を成長させる広告や販売促進活動への投資金額は、それを上回る投資効率が求められる

マーケティング責任者として、いろんなケースを提案し、承認ももらったが、いつもうまく行くとは限らないし、提案する損益も嘘にならない範囲でよく見せるよう最大限努力していた

一番厄介なのは、他のビジネスがコケている時、他の国がコケている時。
もちろんそこを自らの責任範囲でカバーする必要は必ずしも無い。
他方、会社全体やグローバルでは、不足分をカバーしてくれると大きな貸しを作ることはできるし、大きな貢献で頼れる印象を残せる効果は大きいので、バランスを取りながらの采配になる

一度、その追加目標を受けてしまうと、それで自分の首が閉まる場合もあるだけに、常に情報収集と英断が必要で、いつも悩ましい

また同じプレッシャーに身を置くか?違うチャレンジに進むか?悩むなー🍀

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