見出し画像

妊娠力をアップさせるおすすめの漢方薬

おはようございます!今日も、不妊治療に関するお話にお付き合いください!

先日、患者様から、「不妊治療している友人から妊活にいい漢方薬があるって聞いたんです」と質問されました。実は、こういったお問い合わせ、結構あります。

そこで、今日は不妊治療で使う漢方についてお話していこうと思います。


そもそも漢方薬とは、薬効成分を含む天然の植物・動物・鉱物などを用いたものです。とてもナチュラルなもので、体に優しいのが特徴です。体質改善や生殖能力の改善役立ちますので、不妊治療でも補助的な意味で処方することが多いです。

では、不妊治療で使う時のことについてお話していきます。

◎医師の指示のもと正しく服用する◎

漢方薬は普段私たちが飲むようなお薬に比べると即効性はありませんが、4〜6ヵ月続けることで体の機能を整えてくれます。副作用が少なく、病院で処方を受け取ると保険がきくため、街の薬局のようなところで買うよりも安くなります。体質や症状に合うものを選ばないと良い結果が出にくいので、必ず専門知識のある医師が処方したものを内服してください。

漢方薬はすごく種類が多いです。一般的なお薬の副作用を補うメリットもあるため、薬と併用して出されることもあります。しかし、併用すると危険なこともあるため、内服前は必ず医師に相談するといいでしょう。

◎女性・男性それぞれに適したものがある◎

不妊治療として処方される漢方薬は、排卵障害や黄体機能不全、原因不明の不妊にも作用するものもあります。服用すると、頭痛や肩こりが改善されることもあります。

男性に用いられる漢方薬は、精子を作る機能を高めたり、精子の運動率を改善するものもあります。

いずれも、個々の体の状態に合わせて漢方薬を選び、本来の健康的な体へと改善していくことを目的としています。

即効性は期待しにくいですが、補助的な意味で漢方薬をうまく使い、妊娠力を高めていきましょう!

◎女性におすすめな漢方薬◎

当帰芍薬散冷え性や疲れに。冷え性、貧血、疲れやすさ、ホルモン調節の乱れ、排卵障害、月経不順、月経痛などに使用する。体力がなく痩せ型の人におすすめ。

加味逍遙散慢性疲労や不眠に。虚弱で疲れやすく、不眠や精神不安定、肩こりなどの症状がある人におすすめ。月経痛や、自律神経失調症の改善などにも使用する。

桂枝茯苓丸冷え性や月経不順に。骨盤内の循環不良や血行不良、下腹部痛、冷え性、月経不順などに使う。体格ががっしりしていて、体力のある人向け。

芍薬甘草湯ホルモン分泌の調整に。月経痛やホルモン分泌の乱れ、排卵障害、早発排卵障害に使用。体質に関係なくあらゆる人向け。高プロラクチンにもおすすめ。

温経湯体力アップに。血流をよくし、体全体を温める。ホルモンバランスを整える作用もあり、下垂体に働きかけて排卵を促す。

柴苓湯自律神経の調節や水分代謝調節に。精神的ストレスによる自律神経調整作用や水分代謝調節に使用。不育症、月経不順の改善や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などの排卵障害における排卵誘発効果もある。

◎男性におすすめな漢方薬◎

桂枝茯苓丸精索静脈瘤の改善に。体格がよく、体力のある人に向いている。睾丸の静脈が異常肥大化する精索静脈瘤を改善し、精子の質や精巣機能を高める。

八味地黄丸精力増強に。倦怠感、下肢の冷え、夜間の頻尿症状がある人におすすめ。勃起不全を改善し、精力増強、精子数アップを期待する人に使用。

補中益気湯造精機能アップに。体力が低下気味で、疲れやすい人におすすめ。精力減退を改善するとともに、精子を作る機能や精子の運動率を高める。


いかがだったでしょうか。不妊治療において、漢方薬も馬鹿にできない様々な効果があります。医師の指示のもと、自分にあった漢方を処方してもらい、妊娠力をアップさせましょう!

ご閲覧いただき、ありがとうございました(^ ^)


いいなと思ったら応援しよう!

クマ@助産師*不妊治療専門
サポートして頂けるとすごく嬉しいです(^ ^) レベルアップできるよう、参考書等にあてさせていただきます!