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アイドル"GALS"と『ゲシュタルトの祈り』

Bio欄にアイドルオタクって書いてあるのにアイドルオタクっぽい記事全然無いじゃん!ってことで、今回はアイドルオタク全開の記事を書きたいと思います。


アイドルグループ"GALS"って?

僕はGALSというアイドルグループを推しているんですけども、以下のようなテーマで活動している女の子4人組のアイドルです。

GALSとは、自分なりのポリシーを持ち個性を尊重する「GAL」マインドで世界に新しい風を吹き込むエンパワメントアイドルです。
ここでいう「GAL」とは単に「見た目が派手である」ことではありません。性別や年齢のことでもありません。
私たちが提唱する「GAL」とはマインドセットや価値観のことです。好きなものは好き。嫌いなものは嫌い。みんな違ってみんなどうでもいい。他人は気にせず、周りを恐れない。自分らしく生きて、自分を貫き、自分の価値観で表現する。そんな「GAL」のマインドで活動するアイドルです。

GALSの好きなところはいくつもあるんですけど、僕はこの活動テーマ”GALマインド”がとても好きで、大いに推せるところであります。

ところで、僕には悩んだ時に思い出す、大切にしている言葉がいくつかあって、その一つに「ゲシュタルトの祈り」という言葉(詩)があります。この「ゲシュタルトの祈り」と彼女たちのGALマインドには非常に共通点が多くて、だから共感できるし応援したくなるんですよね。詳しく説明します。


ゲシュタルトの祈り

そもそも「ゲシュタルトの祈り」ってなんぞや?って方も多いと思いますので紹介します。以下のような言葉(詩)です。

わたしはわたしの人生を生き、
あなたはあなたの人生を生きる。
わたしはあなたの期待にこたえるために生きているのではないし、
あなたもわたしの期待にこたえるために生きているのではない。
私は私。あなたはあなた。
もし縁があって、私たちが互いに出会えるならそれは素晴らしいことだ。
しかし出会えないのであれれば、それも仕方のないことだ

「ゲシュタルトの祈り」はカウンセリングなどで使われている言葉です。正確な解釈は専門家におまかせするとして、僕は「自分は自分であって、他人の目を気にする必要はない。逆に、他人も他人であって、その人を尊重しよう。自分と他人をしっかり区別して生きよう。」というふうに解釈して人間関係で悩んだ時の参考にしています。また、後半部分は「そういう生き方の中で、同じ目的に向かって協力し合えたり、仲良く出来るならそれは本当に貴重なことだから大事にしよう。目的が違ってしまったなら(相手の期待を気にして)無理に一緒に過ごすことはない。それぞれの道を進もう。」というふうに解釈しています。


GALマインドも然り

「ゲシュタルトの祈り」を見てもらったら一目瞭然で、説明も野暮かもしれませんが、GALマインドの「好きなものは好き。嫌いなものは嫌い。みんな違ってみんなどうでもいい。他人は気にせず、周りを恐れない。」というのはまさに「ゲシュタルトの祈り」の「私は私。あなたはあなた。」の考え方と同じなんです。

人間というのは、特に現代日本人というのは同調圧力を感じてしまいがちです。周りの人間の期待や要求を常に気にしていて、本当の自分のやりたいことや、こうなりたい/こうありたいという欲求を抑え込んでしまいます。
そうすると偽りの目標(他人の期待を満たすための目標)に向かって生きていかねばならず、努力するのが辛かったり、そもそも努力できなかったりするんです

そうならないために「わたしはあなたの期待にこたえるために生きているのではない」としっかり認識するのは大事なことです。これはGALマインドでいうところの「他人は気にせず、周りを恐れない。自分らしく生きて、自分を貫き、自分の価値観で表現する。ということ。

GALマインドは、そしてそれを体現するGALSは、悩める人々に力を与えられる、まさにエンパワメントなアイドルなんです


LUNAの詞に宿るGALマインド

さて、GALSの楽曲の多くはメンバーのLUNAが作詞しています。この詞にもしっかりとGALマインドが生きているんです。いくつか紹介したいと思います。(サブスクやYoutubeで聞けるので是非聞いてみてください!)

"Answer"

この"Answer"という楽曲は明るい曲調なんですけれど、一方で歌詞は不条理な世の中にもがき苦しんでいて。でも、それでもこの世界で生きるのを諦めてない強さが素敵な歌です。少し引用します。

あたりまえに言うけど
マトモとはなんだ
ミュートしたりしなかったり
部屋で独りただ足掻いてる

無駄じゃなかったと信じたい
いや信じるしかない
全部全部ノンフィクション
出来損ない僕でも
ただ側で期待して

この辺りは特にGALマインドを感じるところです。「マトモ」という名の常識や周りの期待、そういうものに苦しめられているけれど、それを跳ね除けてやっていく強さ、覚悟。オタクとしては期待して見守りたくなる詞です。


"包帯"

こちらの"包帯"はまさに女の子応援歌って感じの曲で、サビの「カワイイの包帯で~♪」というフレーズもめちゃくちゃ素敵なんですが、これにもしっかりGALマインドが生きています。

誰のものでもない
イタいイタい人生晒して
この傷はもがいて息してる証
「カワイイ」の包帯で
もっともっと愛せるように
自分を抱きしめる

イタくても傷があっても、自分を愛して自分の人生を生き延びようという力強いメッセージです。これがめちゃカッコいいロックに乗っかっていて、とても励まされる楽曲です。


"idol"

自己言及的なテーマの楽曲で、LUNAのアイドル観が垣間見れるのがとても面白いです。単純に面白いところや好きなところがいっぱいあって、語りたいところも多い曲なんですが今回は置いておいて、、。GALマインドという観点からみると次のような部分が際立ちます。

いっそ愛されセンスなんて
どっか捨てちゃって
期待に応えない
生き方しかできないのです
できれば大事にされたい
媚態期待のエビデイ
幸せは譲れないから

一生求めてしまうのは
不完全だから
憧れ変身かましてキラキラ迷子

「期待に応えない生き方」というのはまさにGALマインドであり「ゲシュタルトの祈り」なんですけど、でも一方で「できれば大事にされたい」っていうのも当然の願望としてあって。その不完全さを飲み込んで、受け入れて、乗り越えてアイドルをしていくぞ!という風に、僕は解釈しています。


"Dear"

この曲はデビューしてひと月くらい経った頃に披露された楽曲で、彼女たちの現在を歌った歌だそうで。この曲には「他人の期待」を意識している描写というのはあまりなくて、自分の無力感や不安感との葛藤が語られるんですけど、最後の最後、次のような歌詞があります。

誰がいて誰がいなくなって
誰を愛して誰に捨てられ
この場所この偶然の意味を
変わらないもの変わってくもの
ただひとつだけの確かなこと
ここに僕らがいる

これは「ゲシュタルトの祈り」の後半に相当すると思っていて、つまり「もし縁があって、私たちが互いに出会えるならそれは素晴らしいことだ。」の部分です。LUNAが素晴らしいメンバーと出会えたことを確信して、信頼して、他のメンバーと共にこれからも挑戦していくという強い意志を感じる詞なんです。

(この曲の歌詞、本当に素敵で語りたいことが他にもあるんですけど話がそれてしまうので今回は自重します(笑)またの機会に。)


”キラーチューン”

こちらの楽曲はまだYoutubeもサブスクもないのでTwitter動画の引用だけで、、。でも、このわずかなラスサビにもしっかりとGALマインドが生きてるんです。

Party All Night
わきまえられない
可憐に咲き誇る my fucking love
ワガママに生きて生きる
いま自分だけの
ハッピーエンドを

「わきまえず、ワガママに生きて生きる」というのは他人を気にせず自分らしく生きるってことで。そして他人の期待に沿ったエンディングではなく、自分だけのハッピーエンドを目指す。まさにGALマインドです。


そんなわけでGALSは推せるってこと!

他のアイドルにないGALSの素晴らしさの一つがこのGALマインドだと思っています。楽曲やパフォーマンスひとつひとつにGALマインドが込められていて、口先だけでない哲学があって、老若男女問わずパワーをもらえる、そんなアイドルです。
だから僕は彼女たちから力をもらっているし、これからも彼女たちを推していくわけです。


GALSフォローお願いしますm(_ _)m

オタクなので最後は布教で〆させてください(笑)GALSはLUNA、POKI、JULI、MARINEの4人から成るグループです。良かったらグループ公式と各メンバーのTwitterフォロー宜しくお願いします!


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