ペパボで学んだ大切にしたい10のこと
2022年5月にGMOぺパボ株式会社を退職します。
2016年5月に入社したのでちょうど6年勤務しました。
ペパボの何より自由なところ、新しいことに挑戦すること、寛容さとその深さは本当に最高でした。ケンタロさんをはじめ、尊敬する上司である新井さんにはいつも温かい言葉をかけていただき、おかげで伸び伸びと働く事ができました。また、多く成長機会をいただき本当に感謝しかありません。
仲間たちと共にサービス運営に熱中し、心血を注ぎ、喜びも苦しみも味わいながらユーザーへ多くの価値を届けられました。本当に楽しかったです。この経験ができたのはペパボが大切に育んでいるカルチャーである「大切にしてほしい3つのこと」に支えられたおかげだと強く感じています。
たくさんの仲間、ユーザーの皆様、お取引様のご協力・ご支援をいただきました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。
ここからは6年の振り返りとして、ペパボを通じて得た学び・これからも大切にしていきたいことなどをYWT形式で感謝と共に記録します。
■ペパボで取り組んだこと(Y:やったこと)
入社当初より、ハンドメイドマーケット「minne」というプラットフォームに携わってきました。私が入社した2016年はちょうどTVCMをはじめたとした積極投資を開始しており、立ち上げから急成長へ向かうグロース期の真っ只中でした。更なる成長のポイントを見つけるため日々データの海を探索していた事をよく覚えています。
その後、データ分析やマネジメント通じて多くユーザーに喜んでいただくため、最高のチームでサービスを前進させることができました。
やってきたことは以下。
(主にハードスキルを列挙)
1.データアナリスト・分析
SQL(MySQL・Bigquery)、BIツール(Tableau・Redash)、市場調査など。
2019年にTableauのDataSaber(当時の名称はJEDI)になりました。認定試験に向けて多方面でご配慮・ご支援をいただきありがとうございました!
2.マーケティング
1to1マーケティング、CRM、キャンペーン設計(クーポン施策)
データ分析から得た仮説を実践するためのスキルセットっていうイメージでやっていました。仮説を証明する日々は「大変さ」よりも「楽しい」が勝るエキサイティングな環境でした。結果が出るまでトライ&エラーの挑戦を続けるために温かく見守っていただきありがとうございました。
そして思い出深いのは、GMOアワードというGMOグループ社員を対象とした年に一度の表彰イベントがあり、このイベントの個人・企画部門で優秀賞を頂戴することできました。良い思い出と共に貴重な経験でした。ご推挙いただきました皆様ありがとうございました!
3.マネジメント
KPI設計、プロジェクト推進、予算策定、人事評価、etc…。
マネジメントはペパボで一から学ばせていただき、試行錯誤しながらも、このポジションだからこそ見えること・感じることがあり、それらの経験を積めたことを大変感謝しています。この経験があったからこそ「次への自分」について考える事ができたのだと感じています。
■行動するために学んだ10のこと(W:わかったこと)
ペパボでの業務を通じて「行動」することの大切さを強く深く感じました。その中で自分なりに行動すために学んだエッセンスみたいなものをまとめてみました。
あたりまえ感・いまさら感はありますが、これからも大切していきたい核になると感じているので列挙します。
(主にソフトスキルです)
1.試すこと
ベストプラクティスは簡単に生まれるものではなく、頭の中でも生まれるものでもなく、それは行動があって生まれるということを6年の経験を通じて強く強く感じ学びました。仮説を持ち、大きく考え小さく動き、より多く行動する!変化ではなくまずは「試す」こと。
2.周囲の人と一緒に仕事すること
ペパボには、ディレクター・エンジニア・デザイナーという大きく分けて3つの職種があり、それぞれが高い専門性を持っています。自分一人でできることは限られているため、関わる仲間を増やし、仲間と共に仕事をすることで物事をスケールさせバリューの最大化につながりました。これはペパボの文化である「みんなと仲良くする」ことに大きくつながっており、とても助けられました。一人で抱え込まずに悩んだらまずは相談をすること。
3.頼ること、見守ること
マネジメントに携わり始めた頃は手探りしながらで失敗の連続でした。その中でもメンバーに対してマイクロマネジメントをし過ぎてしまったことは大きな失敗でした。短期的にみれば、自分も細かく動くため求める結果が出やすいですが、長期的に見ればメンバーに頼り、任せ、動きを見守ることで、個もチームも強化されて、結果大きな成果が得られることを身をもって学びました。
4.伝える相手を忘れないこと
プレゼント、企画、分析、可視化etc…。何にでも言えるのですが物事には伝えるべき・届けるべき相手が必ずいるのでそのことを忘れずに行動すること。伝える相手を想像して「わかりやすさ」や「伝える時間」「使うキーワード」を意識することで曖昧さが少なくなり良い結果になりました。いろいろなことを進めていると抜け落ちてしまうので引き続き気をつけたいと思います。
5.ゴールを設定すること
issueの発見、課題を抽出することも大事ですが、施策を通して最終的にどういったことをユーザーへ価値提供したいかのゴールを最初に設定して動かないと後で求めていた結果とは異なってしまう失敗がありました。緊急度が高いほど見落としがちになるのでゴール設定は忘れないこと。
6.発散と収束、具体と抽象を繰り返すこと
マクロ⇄ミクロ、短期⇄長期などいろいろな軸で議論・思考することがありました。最初から思考を狭めず発散し、広がりすぎた思考をまとめ、具体と抽象を繰り返すことで戦術の手札をいくつも持つことができました。特に抽象化は実践を通じて鍛錬できるので、俯瞰できる視野を持つため積極的に場数を踏めるよう飛び込んでいくこと。
7.覚悟を決めること
組織運営やプロジェクト推進、メンバーへのフィードバックなど、何かと岐路に立つこと多かったです。その際は責任をもち覚悟を決めて動くことが結果的に良い行動につながることが多かったです。決めて動くからこそ次やるべき事が見えてくるので失敗しても大丈夫、まずは腹をくくって決めること。
8.問いを持つこと
いわゆるクリティカル・シンキング。自分の出した仮説や思考に対して問い続けることを基本姿勢として取り組んでいました。内省を含めて常に考え続けることで、いざという時の引き出しになるし、自身の「志」の形成につながると考えています。
ただ、気をつけてない問いのループにハマり抜け出せなくなるので、迷ったら行動すること。
9.率先垂範、心が動けば、体も動く
これはGMOのスピリットベンチャー宣言の一節です。コンフォートゾーンを突破するとき、苦しいとき、挫けそうになったとき、心を作ることで行動に移せていました。自分のモットーです。これからも土壇場なシーンは出てくるので悲観的にならず「できる」から心を作っていくこと。
10.Beingを持つこと
Being = どんな存在でありたいか。
言い換えれば夢や目標にあたりますが、これは仕事でもプライベートでも強く行動に影響するなと実感しています。「自分のBeingはなんぞや」というのを都度繰り返し考えることで、Beingを通じて自分自身のアップデートにつながりました。
Beingは迷いがあっても、戻れる原点になるので行動がしやすくなることがわかったのは大きな学びでした。
とはいえ、悩みや不安もでるはずなのでモヤモヤになってきたら真の自分に振り返ること・見つめること。
■これから(T:次やること)
「なぜ退職するのか」につながるので簡単に触れておくと、「自身の志向性の軸が変わった」ことです。
40歳を超えたこととあわせてコロナの影響もあり、家族と過ごす時間、働き方、物事をはかる物差しが大きく変化しました。改めてこれまでの経験を社会にどう貢献していけるのかということをしばらく考え続けて、新しい領域に身を置くことを選択しました。
5月中旬より新しい環境でスタートします。
個がさらに強く輝くことをお手伝いし、社会(インターネット)との繋がりを育み、その連鎖と循環を作ることに挑戦していきます。応援いただけると嬉しいです。
私に何かお役に立てる事があれば、facebook / twitter までお気軽にご連絡ください。
改めて、これまでご一緒いただいた皆様、本当にありがとうございました。
そして、これからもよろしくお願いします。
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