パラスポーツのマーケティングと支援のお知らせ
本日はパラスポーツについてです。
オリンピックが開催され後に開催されるパラリンピック。
皆さんはどんな印象を持ちますか?
・身体に障がいを持っているのにすごい
・どんな競技があるのかわからない
・健常者に比べてレベルが低いのでは?
などなど、あまり印象がないのではないでしょうか?
パラスポーツってなんだ?
まず、これをご覧ください。
(ちょっとショッキングな映像もあります)
どうでしたっか?カッコよくないですか?!
これは、ロンドンパラリンピックの時に、Channel4(テレビ局)が作成したプロモーションムービーです。
パラスポーツ(障がい者スポーツ)をWikipediaにはこのように書かれています。
障害者スポーツとは、身体障害や知的障害などの障害がある人が行うスポーツのこと。既存のスポーツを障害者の要求に応じて修正したものが多い。アダプテッド・スポーツとも、パラスポーツともいう。しかしながら、全部が健常者のスポーツの修正版ではなく、障害者のために考案された独自のスポーツもいくつか存在する。
(Wikipedia:障害者スポーツより)
多くの方は健常者のスポーツの廉価版のようなものと思われると思います。
しかし、実際には健常者のスポーツと同じで、アスリートがその競技の高みを目指していて、全く同じスポーツなんです。
実際、過去最も成功したロンドンパラリンピックでは全種目チケット完売。
その時に、実行委員会が行ったプロモーションは、
・パラアスリートをスーパーヒューマンとしてリスペクトすること。
・障がいの原因である、交通事故や戦争や病気のことも隠さず描くこと。
そしてできたプロモーションムービーが先ほど紹介したビデオになります。
人間の身体はすごくて、身体に障がいがあった場合、他の部位で補い、その点においては健常者以上の力を発揮します。
自分はブラインドサッカーが好きで、選手とも仲良くさせていただいていますが、目の前を人が通っただけでその気配を感じることができます。
それなら、健常者でもわかるんじゃない?と思うかもしれませんが、目の前を子どもが通ったら子どもが通ったことを認識できちゃうんです。
目が見えない代わりに、聴力や気配察知能力がとても高まっているってことなんだと思います。
スポーツにおいては、超人的な能力を発揮するスーパーヒューマンであり、リスペクトすべき存在ではないかと思います。
パラスポーツのマーケティングの課題
ロンドンの成功の話をしましたが、まだまだ課題もたくさんあります。
例えば、
1. ほとんどの競技が観客も家族
2. ほとんどの競技がチケット無料・TV放送なし
3. パラ陸上、パラ水泳など階級分けが複雑
日本においては、上記のような問題があります。
特に3. は、スポーツの公平性を保つために、障がいの箇所によって、カテゴリを細かく分けるために、見る側からするとわかりづらくなるというデメリットがあります。
また、パラスポーツは教育の延長線上にあることが多く、どうしてもエンターテイメント的な興行にすることができず、1,2のような課題を抱えているというのが現状です。
課題を克服したブラインドサッカー
映像を2つ紹介します。
毎年埼玉で行われている(た?)、ブラインドサッカー日本代表と海外のチームが戦うカップ戦
こちらが2013年。
次が2017年
観客の数どうでしょうか?
全然違いますよねぇ。
しかも、2013年は観戦無料、2017年は観戦有料です。
そして、2020年にはこんなプロモーションムービーまで!
当然、ここに行くまでには急に人気になったわけではありません。
ブラインドサッカーは、目が見えない分「声」が大事になります。
例えば、2人が10m離れたところに、Aさんは目隠し、Bさんは普通に立っているとします。
その時、BさんがAさんに自分にところにきてもらうときに、どのような声をかけると良いでしょうか?
Bさんが「右、右」と言った時、Aさんにとっては、どちらから見て右なのか?、真横なのか?、右前なのか?
指示の出し方で、Aさんの行動は変わりますし、適切でない指示の場合は迷ってしまいます。
相手の立場に立って、イメージできる指示をするというコミュニケーションの仕方をプログラム化し、企業に研修として提供してきました。
また、ブラインドサッカーをCSR活動として、メディアへ提供していくなど、地道な価値の創出と営業活動によって、このようにパラスポーツでも、お金を取れるスポーツへと進化してきました。
パラスポーツも、強みを尖らせ、価値を創ることで、優良なコンテンツとなり、ビジネスに昇華することができるのです。
障がい者サッカー支援について(ご紹介)
2020年、コロナ禍により、スポーツイベントは軒並み中止となり、活動の場を失ってしまいました。
それは、パラスポーツも同じ。しかも通常のスポーツイベント以上に、準備等が大変なパラスポーツは、リーグ戦の開催できずにいました。
また、支援企業の収益減により、今年の支援ができないという企業も出てきて、協会の活動自体も危ぶまれているような状況です。
そこで、微力ではありますが、昨年夏、ちょんまげ隊のツンさんと障がい者サッカーの支援企画を立ち上げました。
その名も「Jの力を信じてる」プロジェクト
このプロジェクトには、この企画に賛同してくれた著名な漫画家さん、イラストレーターさんに参画いただきました。
【チャリティーTシャツに参加していただいた先生】
・高橋 陽一先生(集英社)
・小3アシベ QQゴマちゃんの森下裕美先生(双葉社)
・レディース!の能田達規先生(講談社コミクリ)
・フットボールネーションの大武ユキ先生(小学館)
・ナリキン!の鈴木 大四郎先生(少年チャンピオン)
・サポルト! 木更津女子サポ応援記の高田桂先生(アーススター)
・平畠啓史さんのJリーグ56クラブ巡礼2020表紙を描く、イラストレーターのhirokiさん
・題字「Jの力を信じてる」は原博実さんが筆にて参加!
Tシャツは2800円(税抜)で販売し、原価等を除いた、1700円を支援金に回しています。
その想いについては、こちらをご覧ください。
2020年、支援Tシャツは311枚支援いただき、528,700円の支援金を集めることができました。
障がい者サッカー7団体に対して、目標である各10万円を支援するためにはあと17.1万円必要です。
Tシャツの枚数にすると、あと100枚。
皆さま、ぜひご支援よろしくお願いいたします。
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