元々それだと思い出すこと
私たちはもともと悟っている。
それは本当です。
私達はすべてみな、完全なるものの現れなのですから。
最初から悟っていると言われればそうなのです。
では、赤ちゃんと私たちは同じ状態でしょうか。
動物達と私達は同じ状態でしょうか。
はい、違うのですね。
何が違うかというと、私たちは本当は悟っていることを一旦忘れています。
そして気づきによって、それを思い出す作業をするのです。
悟っているということを思考が理解するのです。
このプロセスをまみともさんは「自覚が立つ」と言っています。
赤ちゃんも動物も、もちろんそれの現れとして同じなのですが、自らが悟った存在だという自覚がありません。
自覚のないまま、そのままの命を生きています。
私たちは個人意識にいったん迷い込み、そこから思い出すという作業を経て悟りに至ります。
そうして
「何だ、元々そうだったんだ、そのままだったんだ」
そう気づいて、ただある日常に戻っていくのです。
そして、この「自覚が立つ」ということがが起こるからこそ、存在の永遠さを確信するのです。