【天真生活】のススメ 〜 「川口納豆」
《天真生活(てんしんせいかつ)》
一昨日、突如閃いたこの言葉は、今まで折々に紹介して来た様々なものを、1つにまとめてくれる魔法の言葉だと思えた。きっかけは、Lがツイッターに呟いた納豆(詳細は後述)。普段、あまり反応の無い方からもリアクションがあり、日々の生活に直結する情報をシェアすることで人のお役に立てるのなら、そういうコーナーを創ろうではないかと思ったのだ。
その瞬間、降ってきたのが「天真生活」だった。といっても、全くデタラメに出て来た訳ではない。私達は天真体道の稽古を長年続けて来ただけでなく、Lは天真書法塾シャンバラ教室の師範として、私も剣武天真流蒼天道場の師範として(また本部正師範として)指導をする立場にもある。
奇しくも今日は、その天真体道の創始者・青木宏之先生の85歳の誕生日(おめでとうございます!)だが、先生の体技思想は『天真思想』という本にまとめられている(ちなみに本書内で私は天真五相の演武をさせていただいている)。
また、Lが師範になる前に専攻していた北宋の書家・米芾は、書の極意として「平淡天真」という言葉を残しているし、私が30年以上研究している肥田式強健術の肥田春充は『天眞療法』という本も書いていて、最近Kindle版の『天眞療法:新版』を入手したばかりだった事も関係していると思う。
これだけ私達と関わりが深い「天真」という言葉。広辞苑では「天然自然のままで、偽りや飾り気のないさま」と解説されていて、やはり意味的にもしっくり来るものがある。
以前から、私達が何かを紹介する際は、【自分たちが日々生活の中で実際に活用していて、心から良いと思うもの】に限定してきたが、これから「天真生活」コーナーで紹介して行く当たって、改めてその基準を整理してみることにした。以下がそのポイントである。
・シンプルである
・手に入れ易い(入手ルート等が特殊ではない)
・長く使える(飽きない)
・ゴミが少ない
・適正価格(高額ではなく機能や手間に対して安過ぎたりもしない)
・美学がある
結局、私達が「素敵だ」と思えて、皆さんに「心から薦めたい」と思えるかどうかだけなのだが、これまで紹介して来たものを振り返ってみると、ほぼこれらの条件は守られていると思う。実際に何かを紹介する方がイメージも湧くと思うので、早速「天真生活」の記念すべき第一弾として「川口納豆 国産中粒三つ折納豆(90g)」を紹介しよう。
発酵の専門家・小泉武夫先生の著書に刺激を受けて、ここ半年ほぼ毎日のように食べるようになった納豆。かなり色々なメーカーのものを試して来たが、いつも気になるのはゴミ。そんな中、近所の東急ストアでLが見つけたのがこの納豆。
「上下左右、万遍なく発酵を助ける特殊な紙に包まれているシンプルなパッケージ。美味しいのはもちろんのこと、とにかくゴミが出ない!最高!」とツイートしたのもLである。
この納豆「近代納豆の始祖村松博士製法」とも書かれているのだが、その村松舜祐博士、何と盛岡高等農林学校(現・岩手大学農学部)教授であった人物なのだ。博士は、宮沢賢治が学んだ農学科第2部(後の農芸化学科)の同級生の指導教官でもあったらしいので、賢治も村松博士に直接会っている可能性は極めて高い。
ちなみに、「時間芸術学校クリカ」という名は賢治の『農民芸術概論』にインスピレーションを得たもので、岩手大は父の母校でもある。実家にある卒業者名簿に賢治の名を見つける事ができるし、伯母は農芸化学科卒なので賢治の直系の後輩とも言える。そんな縁ある学校にいた人物の製法で作られたこの納豆、昔ながらの懐かしい味わいがある。
製造元の(有)川口納豆の住所は「宮城県栗原市一迫字嶋躰小原10」。パッケージには「おかげさまで70周年」とあるが、奇しくも今日は『13の月の暦』のツォルキンでKIN70。このシンクロ率の高さ、やはり第一弾となるだけのパワーがある。
「天真生活」コーナーでは、日々の生活が「天真」になるようなもので、上記の基準を満たすものなら何でも(過去に紹介したものについても改めて)紹介して行くつもりなので、楽しみにして頂ければと思う。(D)
*追記:川口納豆サイトのトップページに倫理研究所のタグを発見。倫理研究所は日本の『13の月の暦』普及に協力した関係で「倫理プロジェクト」にもその名が残されている。
銀河の月16日 5・犬(KIN70)
サポートに感謝いたします! 提唱者のホゼ&ロイディーン・アグエイアス夫妻が伝えた「平和の暦」としての本来の『13の月の暦』の普及活動と、NPOクリカとして行っているチベット・サポート活動に活用させていただきます。