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畤(まつりのにわ)から霊畤へ

「畤」という漢字の読み方を知ったのは「第3回世界水まつりin阿蘇」でのことだった。初日の9/21(KIN76=11・戦士)に出番を終えた私は、雨に見舞われてオンライン配信での実施となった9/22(KIN77)秋分、出展者のお店で飲食することで少しでも応援になればと、普段は飲まないお酒も頂くことにした。

記念の升(トップ画像)付きで売られていた「わっしょい」は、水まつりに合わせて作られた自然栽培純米酒で、私は美味なるその一杯だけですっかり酔っ払ってしまったが、その升を手にしたことで「畤」という漢字の読み方が「まつりのにわ」であることを初めて知った

書の稽古を通じて多少は漢字に親しんで来たが、一文字でそんな読み方をする字があるのだろうか?と訝しく思い(教えて下さった方に対しては失礼な話だが)、その場でアプリを使って調べてみた。すると、確かに「畤(まつりのにわ)」とある。半世紀以上生きて来ても、知らないことは沢山あるものだ。

その驚きを味わってから22日後に当たっていたKIN99(10/14)、私は今夏2度目の奈良探索をLと共にしていた。77日前のKIN22(G7/29)に訪れた安倍文殊院の文殊菩薩像(国宝)があまりに見事で、Lにも特別公開中(普段と異なり獅子から下された状態で拝観できる)に観ておくことを勧めたのだ。

この日も季節外れの暑さではあったが、今回は本堂にもちゃんと空調が効いていて、快慶作とされるその菩薩像を心ゆくまで味わうことができた。77日前に初めて目にした時「こんなに美しい像は見たことがない!」と思ったのだが、持ち帰った入場券やパンフレットで見るとどうも印象が違う。

もちろん、それでも十分美しいのだが、現地で受けたほどの感動がなく、【安倍文殊院から艸墓古墳への巡礼】にも「これまで目にして来た数多の仏像の中でも屈指の美しさ」と、少しトーンを落として書かざるを得なかった。しかし、今回、改めて実物をゆっくり鑑賞して分かったのは、立ち位置による立体感や光(そしてそれそのものが持つ波動)の違いが関係しているということであった。やはり、直で見ると最高なのだ。

安倍文殊院が主目的で、その後の予定は大雑把にしか決めていなかったが、前日、大阪チャクラでのワークを終え、夜に桜井駅に到着した時、駅前に「等彌神社」と書かれた紫の幟が旗めいているのを目にし、読み方も含めて気になったので調べてみることにした。等彌は「とみ」と読むらしく、背後の鳥見山、そして神武天皇と深く関係しているようであった。

安倍文殊院から桜井駅方面への帰り道に位置していることも分かったので、参拝してみることにした。大きな瓦屋根が目立つ桜井市図書館の真向かいに等彌神社があり、道路に面した鳥居には「第六十二回式年遷宮 旧内宮鳥居 中重鳥居」と記されている。後で調べてみると、御垣内参拝をした時にその手前まで行ける鳥居であると判明。

ということは、2013年の第62回式年遷宮より前に何度か御垣内参拝をした私たちは、この鳥居にも何度か会っているということになる。社殿や鳥居が新しくされる遷宮時に、解体されたお下がりが全国各地で再利用されるのは知っていたが、内宮の中心部にあった鳥居とこのような思いがけない場所とタイミングで再会できるとは、何とも嬉しいではないか!

しかも、2013年の遷宮は「13の月の暦」プレイヤーにとって特別な意味があった。「13の月の暦」関連の全情報の源泉『ドリームスペル』は、2013年を目標点としてデザインされていたからだ。そして、それとシンクロするかのように、日本では20年ごと行われる伊勢の遷宮だけでなく、出雲大社でもほぼ60年に一度の遷宮(お宮の立て直し)が行われたのだ。

等彌神社では、今日10月16日に宵宮祭、明日17日(満月)に秋季大祭が行われるらしく、境内はマルシェ的な出店者たちで賑わっていたが、そのまま奥の参道前まで進むと、突如、霊気を含んだ爽やかな風が吹いて来た。夏のような日差しに少し疲れを感じていた私たちは、その清浄なる風に一気に癒されてしまった。

森に囲まれた苔むす参道を進み、大日霊貴命(天照皇大神)を祀る本殿(上津尾社)を参拝。その時も、心身が清められるような風が優しく吹いて来た。かと思ったら、直後にツクツグボウシが鳴き始め、お馴染みの鳴き方をひと巡り分だけすると、それ以降、私たちが境内にいる間は鳴くことが無かった。

本殿(上津尾社)

確かに暑い日ではあったが、10月中旬に蝉の声を聴くとは思わなかったし、あまりにもタイミングが絶妙で、勝手ながら歓迎されていると受けとめた。というのも、その直後に本殿横にある看板に「霊畤(まつりのにわ)」という文字を発見したからだ。何と!22日前の9/22に、今生初めて目にし、その読み方も知ったばかりの「畤」という字が、その由来と共に記されていたのだ!

しかも、等彌神社について知ったのは、前夜、桜井駅前で幟(のぼり)を見てからであって、それまではこの神社の存在すら知らなかったのである。KIN22に桜井を訪れた時は古墳に注目していたこともあり、この神社もその背後にある鳥見山霊畤もノーチェックだったのだ。この記事を書くに当たり、少し調べてみると以下のような記述が見られた。

”初代天皇の神武天皇が国家平定の基盤を造られ、橿原市に於いて初代天皇として即位された折、大嘗祭が桜井市で行われました。すなわち、大嘗祭が日本で最初に行われた場所が鳥見山山中の鳥見の霊畤なのです。(中略)橿原市で紀元2600年祭が行われた際、我が町の鳥見山が、霊畤伝承地としての国家の認証を受けています。”

(外山区ホームページ)

”等彌神社境内 神武天皇聖蹟顕彰碑はその名の通り、神武東征の聖蹟を顕彰する碑。昭和15年に紀元二千六百年奉祝の事業の一つとして設けられたものです。”

(かむながらのみち〜天地悠久〜)

"鳥見山は初代天皇である神武天皇が、即位後の神武天皇4年の春2月に皇祖神及び天津神を祀った場所である霊畤(まつりにわ)と伝えられる 。又即位後初めて皇祖天神を祀ったという日本書紀の記述から大嘗会の起源であり、初の舞台ともされる。”

(Wikipedia等彌神社)

”即位4年2月23日、天下を平定し終わり、海内無事である旨を詔し、鳥見山中に皇祖天神を祀った。”

(Wikipedia神武天皇)

自分で感じ、自分で決める13の月の暦』を締めくくる第9章は「第126代天皇の大嘗祭」というタイトルで、今上陛下のご即位前後のことを記しているのだが、陛下(KIN166)は令和6年2月23日にKIN126(9・世界の橋渡し)の道筋に入られているのだ。そのようなタイミングに、上記のような背景など全く知らずに等彌神社を訪れることが出来たのは、まさに「導き」というより他ない。全てのことには「時」があるのだ。

奇しくも、私の両親は共に紀元二千六百年(昭和15年)生まれで、9/13(KIN88)&9/18(KIN93)と5日ズレの関係。『13の月の暦タイムスコア』共同制作者のみよこみよこさんは、今日、KIN101が誕生キンで、旦那さんがKIN96とやはり5日ズレの関係。そして、今日のサイ時間KIN218と数字シンクロする国道218号は、神武天皇ゆかりの地・日向の高千穂からみよこさんの住む延岡へと抜ける道である(尚、KIN218はパカル王墓室開封キンだ)。

長崎五島列島での印象的な出来事など、記録しておきたい体験が沢山あるのを飛び越えて、今日「畤(まつりのにわ)」について書くことにしたのは、こうした時空の繋がりを意識することがとても大切で、後々、時空の回路を通じてより大きな物語が接続されるのを、私が体感的に知っているからなのだ。

6/18(KIN241)に誕生77銀河スピンを迎え、その41日後のKIN22に安倍文殊院を初めて訪れ、そこから77日後のKIN99に再び安倍文殊院を訪れた時、私は55歳になっていた(その63日前にKIN36の道筋に入った)。1回目の訪問時には全く気づいていなかった第90代安倍晋三総理による「祈 世界平和」献灯をLが発見し、その前で不思議写真が撮れたのも、そうした見えざる回路の関係だと私は考えている。

というのも、等彌神社の住所は桜井市桜井1176で、私が第3回水まつりで「天真五相」を行ったのは9/21(KIN7611・戦士)、世界平和の日で、安倍元総理の生誕70周年当日でもあったからだ。また、2023年11月11日(KIN22)、つまり最初の安倍文殊院訪問の260日前に行われた第2回世界水まつりで「天真五相」を行った時には、会場で安倍昭恵さん(KIN223)ともお会いしてもいたからだ。

等彌神社を参拝したKIN99、帰宅後、日焼けした身体を鎮めるのに、終盤まで読み進めていた青山繁晴さんの『反回想 わたしの接したもうひとりの安倍総理』を読み終えて眠りについた。この日の内に読み終えられたことに対するホッとした気持ちと、自分は自分の持ち場をまっとうするという決意のような気持ちが自然と湧き起こった。神武天皇ゆかりの「霊畤」を訪れたことは大いに関係したと思う。

「13の月の暦」はグレゴリオ暦7/26から新しい1年が始まり、今年はその7/26(磁気の月1日)に260日暦のKIN19(青い律動の嵐)が同期していたので「青い律動の嵐の年」という名前になる。初めて安倍文殊院を訪れたのは、元旦から4日目のKIN22で、チェックアウト時にフロントに荷物を預けると「19」の札をもらった。

77日後、再び安倍文殊院に向かおうと、同じ宿の同じフロントの方(マスクをしていたが分かった)に荷を預けると、再び同じ「19」の札が手渡された。「19」を同じ方から2回受け取るだけでも、ちょっとしたシンクロだと思うが、こちらはKIN19から始まった1年、つまり19でコード化された1年を過ごしていると意識している「13の月の暦」プレイヤーだ。

2回目の19

そう思うと、ここにもサインが示されているように思う...と書いていて気づいてしまった。安倍元総理の生誕70周年に当たっていた9/21はKIN76(11・戦士)で、彌神社の住所は桜井1176なのだ。76(=19×4)! みよこさん(KIN101)が素晴らしいイラストで仕上げて下さった『13の月の暦タイムスコア』を手にして下さった方は、明後日「自己存在の月1日」にその秘密を知ることになるだろう。(D)

電気の月27日 10・竜(KIN101) 

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🌟10/26(土)横浜ナディア 13の月の暦レクチャー
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