6階を橋渡しする、ルービン美術館の螺旋曼荼羅
Illustration by Jesse Spencer-Smith “Circle in the Square”
一つ前のDによるブログ「アメリカン・ユートピアのNY〜水が地下に流れていく〜」のトップ画像は、ルービン美術館の印象的な螺旋階段だ。アンドレ・プットマンのデザインによるこの美しいスパイラルは、空間の中央に配置され6階建ての空間を貫いている。
2013年に訪れた時の螺旋階段
するとつい先ほど、ルービン美術館のfacebookページに「ルービン美術館の建築が曼荼羅の形を模倣していることをご存知ですか?四角い壁がフロア中央の円形階段を囲んでいます。」と語りかける記事が出ているではないか!さらにこの螺旋階段の運命の物語ともいうべき「Circle in the Square」が紹介されている!なんというタイミングだろう!さすがに驚きを隠せない。
ルービン美術館のインスタグラムより
もともとはバーニーズ・ニューヨークだったこの建物が、1998年にルービン美術館へと生まれ変わる時、建物の新オーナーのルービン夫妻は、朽ち果てた建物の中のこの螺旋階段を残すことにした。この階段の真の意味〜この階段が人の意識を変容させる装置としての「曼荼羅」であること〜を再発見したからだ。かつてバーニーズは、マンハッタンの「何故こんなところにこんな百貨店が?!」という界隈(7th Ave. & 17th St.)にあった。名だたるデパートが集結するミッドタウンではなく。
私が最初にこの階段に出会ったのはまだ20代の頃で、その頃私は、チベットにもチベット仏教にも、ほとんど関係の無い世界に生きていたのだから不思議なものだ。今思えば、バーニーズを訪れるたびに、きっと私はこの螺旋曼荼羅に魔法をかけられていたのだと思う。そしてDのカレンダーラウンドと時を同じくして、2021年8月からルービンでは曼荼羅ラボが始動したことも記しておこう。(あ!そういえば、バーニーズ・ニューヨークが我が家の近所に来たのも、この8月5日のことだった・笑)L
「バーニーズとルビン美術館。物欲から仏欲へ。」
「バーニーズ ニューヨークは、1923年マンハッタンの7番街17丁目創業」
月の月15日 6・世界の橋渡し(KIN6)
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