今の時代、すべての皆さんが些細なやり忘れから置き去り死亡事故レベルまで起こしてしまう状態になっているってご存知ですか???
昔から【都会の人は冷たい】【田舎の人は親切】なんて言葉を耳にしたことがある人は多いと思います。
ある時期まで、これはおおよそ本当で理由も研究結果で明らからになっています。
何故そうなっていたかというと、日常生活での【情報量の違い】に影響を受けていた違いからでした。
都会生活というのは日常の景色・人・耳に入ってくる話などの情報の量がとても多く、それを日々日常的に脳がフル稼働し処理する必要がありました。
なので人との関わりも端的にこなし、次の情報に対しての処理を行わないと対処しきれないのです。
ただ、本人は無意識で行っているので、自分がそういう状態や対応をしているという自覚はありません。
逆に、田舎は目に入る景色は自然が多く、脳からすれば自然の景色は負荷がなく、情報に追われる必要もなく穏やかな時間の中で人々が生活をするので、新しい情報・刺激的な情報というのは日常的にせわしなくあるものではありません。
なので、物事に対してもゆっくりじっくり対応出来る状態にありました。
文末が全て過去形で書いてあるのは、これはあくまで2010年ごろまでのお話だからです。
今はどうなのでしょうか?
結論から先に伝えると
【今の時代、都会も田舎も関係なく、老若男女関係なく、無意識・無自覚で情報過多になり、人との関わりが軽薄になりタスク処理に追われる生活を強いられている。そして脳は何年も前から既にキャパシティオーバー状態】
です。今の時代、老若男女1人1台スマートフォン(以後"スマホ"表記)を持っています。
LINEやSNSのDMなど直ぐに相手が既読したかどうか分かる機能があるコミュニケーションツールが生活の一部になっています。
スマホを観るとすぐにSNSで友人・知人・他人の必要・不必要関係なく知る事になります。
TikTokやYouTubeなど無料で無限に動画視聴が出来、興味が無かろうが刺激が強いので軽い中毒状態でついつい空いた時間があれば観てしまう人も多いと思います。
常に望まずとも、脳にとって過多な情報量に囲まれて私たちは生活をしているという事なのです。
AIをはじめ、多くの便利ツールが急速に日々進歩・発展して私たちの世界をそれらが覆っています。
しかし、
残念ながら私たちの脳は昔から変わっていません。
そんな多くの便利高機能ツールに囲まれた世界に対応できるキャパシティなど限られているのです。
そして今すでに、殆どの人間はキャパシティをとうの昔に超えていて、今その弊害が多くの人に顕著に表面化しているのです。
これの1番怖いところは【急速な便利ツールの進歩と定期的なアップデートで、それらが身近にあり過ぎて、殆どの人がこの事に気づく事が出来ていない・無自覚である】という事なんです。
置き去り事件も、全てが全て酷い親族が原因という訳ではありません。
全てが全て、ご老人や更年期障害によるものでもありません。
既に情報量が限界に来ている訳ですから、うっかりミスなんて大小関係なく起こしてしまうのです。
PCやネットでのエラーやフリーズと同じです。いつ何時起きるかなんて誰にも予測出来ません。
これから益々便利ツールの進歩は急速に進みます。
出来る限り大きなうっかりミスを起こさない為には、スケジュール管理アプリだけでなく、スマホのタスクチェックリストなどの機能も日々の生活の中でフルに活用していかないと《大小関係ないうっかりミス》が多発する事は間違い無いのでご注意を。
最後に、この記事を読んで
【私は出来ているから関係ない・大丈夫と思った人は例外なく全員関係があって全然大丈夫ではない人】
です、残念ながら。
それらを方には
新書の【無知と馬鹿】
という本を読む事をお勧めします。
この本に能力が高い人ほど自分の実際の能力より低く自分を評価しており、能力が低い人ほど自分は出来ていると高く評価している事が丁寧に書かれています。