幼児期の英語教育を考えている保護者の皆さん、今の時代を正しく認識できていますか?今と今後の時代に1番必要なのは本当に英語教育ですか?というお話
【インターナショナルスクールに入れる入れない】という話が、何年も前から園選び・学校選びの相談内容によく入っています。
そうでなくとも、保育園選びの基準に【英語教育】を重視している方が沢山いらっしゃいます。
まずはじめにお伝えすべきは、
①インターナショナルスクールに入れるのであれば、高校卒業までインターナショナルスクールに通わせる経済力がないと、プラスより圧倒的にマイナスの方が多くなるという事。
②保育園選びの基準に【英語教育】を重視している方は、保護者ご自身も英語の発音などの習得していないのであれば、保護者ご自身もご自身の時間を割いて発音の習得をしなければいけないという事。
結論からお伝えすると、乳幼児期に重きを置いて伸ばすべきところは、【英語教育】ではなく、もっと【人間形成の根本】であるという事です。
これを勘違いしてしまうと、お子さんは保護者が想定していなかった何倍もの苦労をしないといけない人生になってしまうのです。
※話をしっかり理解する為には、どうしても先に保育園ではなく、インターナショナルスクールの話をする必要があるので、そちらが先になる意図をご理解ください。
では、まずは①について。
まず潤沢な財力がある方は、①も②も関係ありません。もっと言えば、この話に限り、この記事を読む必要がありません。
私も含め大半の一般的な皆さんに対して、これから書きます。
《インターの保育園だけ、インターを12歳まで入れるという選択》をされるほとんどの保護者の方は、保育料や学費が高額で成人になるまでは払えないからという理由によってその選択をされている方々です。
《その期間だけでも英語教育の良い環境で》との親心からだとは思いますが、残念ながらその想いと現実は逆で、プラスはほんの少し、その後の子どもがする苦労の方が大きいのです。
バイリンガル・トリリンガルの方というのは、勿論いらっしゃいます。
しかし、それらの方々がどういう経緯でそうなったのか、どういう経済力のご家庭なのか・何処の国での生活が長かったのか・そうなるにあたってどんな苦労をしてきたのか・それが生活環境の都合でなったのか・ある程度日本の勉強だけしてきた後に外国の語学というものに興味を持って習得したのか・などのバックグラウンドを徹底的にお調べてになられた事はありますでしょうか?
もし徹底的にお調べてになられた事がある保護者の方であれば、残念ながら《インターの保育園だけ、インターを12歳まで入れるという選択》をする方はいらっしゃらないと言っても過言ではありません。
では、なぜそうなるのでしょうか?
そもそも、インターナショナルスクールというところは、海外から日本に仕事で移住してきた家族が自分の国の言葉の保育園・学校に子どもを通わせる為の施設です。要するに、もし英語圏のインターナショナルスクールであれば、基本的に家の中でも英語の会話が飛び交っている、もしくは英語がネイティブの保護者が2人か1人いる環境にあります。なので、家に帰っても自然とネイティブの発音が耳に入ってきますし、教えてくれる人がいるのが当たり前の環境なのです。これが本当に重要になります。インターナショナルスクールとなると保護者の英語力も問われる学校も普通にあります。
要は、インターナショナルスクールは英語を身につける場所では無いという前提なのです。
これを勘違いしている方が、本当に多いです。なのでインターナショナルスクールに通うとなれば、別で英会話教室に通う必要が出てきます。学費も高い上に習い事の出費ものしかかってきます。
インターナショナルスクールという場所は、日本の教育システムがそもそも違います。なので、途中で退学し日本の中学からとなってしまうと転校システムはあれど、当然ですが、頭で思っているより実際に転校してからお子さんは言葉・その歳の子どもの文化・勉強内容についていく為に大変苦労します。ただ、英語が話せるだけしかプラスがなかった事になります。勿論、お子さんがそれらの試練を上手に乗り越えられた時には大きくプラスになりますが、その苦労を想定できるにも関わらず、最初から保護者の無知なエゴで子どもに押し付けるのは、私は良いとは思いません。
あと、今までだと、英語が話せるだけで日本国内では様々な仕事がありました。しかし、今後はそんな事だけでは良い仕事につく事などできない社会に確実になります。正直語学に関しては、ツールの技術発展により、話せる・聞き取れる能力はそこまで重要ではなくなってきます。
②の皆さん、お待たせしました!
ここから直接②の話になります。勿論①を読んで踏まえた上での話になります。
②で1番重要な事は【ネイティブの正しい発音を常に聞く】なのです。日本人発音を幾らネイティブっぽく聞かせたところで、正しくなければカタカナ英語を聞かせているのと何ら変わりはありません。なので、本当に日々正しい英語の発音を聞かせて身に付けさせたいのであれば、家でもネットの動画やテレビ番組を英語圏のものを流す、家の中で流す音楽も英語圏のものにするなど、保護者がネイティブ発音ができないのであればそれなりの努力を日常的にしないと意味がほとんどありません。
①②両方に言える事で、今ではなく10年後、世の中がどうなっていくのかを考えてください。日本の教育内容も先進国とは到底言えないレベルですが、やっと英語教育内容がTHIS IS A PEN.レベルからやっと抜け出して変わり始めました。
ChatGPTの進歩で一気に思考系・言語系のツールの発展は加速します。便利が進み、そのツールがより身近になっていくからこそ、今の時代、1番しっかり育てなければいけないのは【人間力】でありその基礎となる【人間形成の根本】の【育て】なのです。
保育園に【英語教育】のカリキュラムがあっても良いですが、内容とそれが他の保育活動の負荷になっていないかを見極め、【英語教育】よりもお子さんのその時期に大切な【人間形成の根本】に必要な保育をどれだけ考えられ実際にどれだけの質で行われているかを観て、園選びをされる事をお勧めします。
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