今と今後の子どもを取り巻く環境を知っておく事が子どもを守る為に必須ですというお話其の①
保育園・小学校そして学童の現在の状況をご存知ですか?
この記事を読んでくださっている方というのは、真剣に子どもの事や保育の事を考えていらっしゃる方と思っています。
何故なら、良い悪いはさておき今の世の中には様々な動画で溢れかえっており、幾らでもナガラで観ることができる中、わざわざこの記事に飛んできて【文章を読む】為に時間を使ってくださっているからです。
なので、私もしっかり有益な内容を今回も書かせて頂きます。
今回わざわざこういう導入を書いたのにも理由があります。
今後、より一層その姿勢をキープ、もしくは強めて頂きたいからです。そうしないと大切なお子さんを守る事が、良い将来に導く事が、とても難しくなる状態に日本が既になっているからです。
保育園・小学校・学童が抱えている問題が全て負の連鎖状態なので、まずは全体を把握して現状を理解してもらい理解と誤解が生じない様にして頂きたいと思います。
まずは小学校です。
小学校は保育園より何年も早い段階で、教職員の職場環境が逼迫しており、志が高く優秀な教員ほど、身を削り疲弊し体調を崩し退職していく流れがもう20年近く前から起き始めていた訳です。なのに国はその時から現在に至るまで根本的な教職員の職場環境の改革をしてきていません。
その上、残業代は固定で給料に6000円〜9000円程を含める事で何時間残業しようが残業代がつかない事になっており、教員が裁判を起したのですが、最高裁がこの制度は違憲ではなく妥当という判決を下しているのでもう最悪です。
昭和と違い、平成〜令和と教員の仕事量は増えるばかりで、教員の皆さんは、残業代よりまずは仕事内容の改善を急務と訴えており、その上で残業についての改善を切実に、真剣に訴えています。
保育も教育もなのですが、文部科学省・厚生労働省は現在もなお、業務改善には着手せず、《固定残業代を何千円か増やす案》《教員として何年か勤めてくれたら奨学金の返済を免除する案》しか出していません。
これらを踏まえ、今の小学校の先生たちは人手不足と日々の過度の業務により、細やかに子どもたちを見る事がしたくても出来ない環境に置かれています。
子どもたちを細やかに見たい人であればある程寝る時間や私生活の時間を使っていくしかなく、疲弊し続ける日々を過ごしています。
毎日夜9時まで学校に残って業務をしているという話は珍しくないのです。
勿論、疲弊してまで細やかに子どもたちを見てくれる先生は有難い存在です。
だからといって、正直そこまでしない・出来ない先生を責める事は誰にも出来ないのが今の小学校の現状です。
何故なら、そこまでしない・出来ない先生でも毎日夜遅くまで学校に残ってしないといけない仕事量が現在の学校では標準なのです。
先生たちは決して怠けている訳ではなく、ただ単純に日々の業務の量が完全に許容量を超えている故に手が回らないだけです。
教員も子どもも完全に被害者なのです。
私が学童の仕事のヘルプで、卒園児が色んな学年に在学している2学校の学童に入ったのですが、学校の先生たちの状況の影響が顕著に子どもたちの様子に現れている現実を目の当たりにし大変衝撃を受ける事となりました。