タバコ

下積み時代、ヘビースモーカーでした。

1日3箱。朝昼晩、吸う時間も早くて1本があっという間に無くなる。

どこにいてもタバコを吸いたくなるし、外を歩けば喫煙所探しが日課。

20歳も過ぎて、タバコを吸おうがお酒を飲もうが自由なのに『女』という理由だけで、祖母は頑なに喫煙を止めさせようとし、無駄に説教をした。

私の1番嫌いな言葉。

『あなたの為に言っているのよ』

江原先生もこの言葉には、本当に相手の為を思って言っている言葉ではない。と話していた通り、これをウザイ程に聞き続けると・・・

『おばあちゃんの体裁の為に喫煙を止めなさいって言ってるの!!』

という言葉にしか聞こえなくなってしまった、その言葉に苦しんだ矢先の江原先生の言葉。

救われた。

自分の気持ちは間違っていなかった事で、自信がついたきっかけになった。

その長年続けたタバコも、ついにやめるきっかけが『沖縄居酒屋』でのお仕事だった。

店長が三線を教えてくれて、歌も教えてくれた。

その時に、沖縄独特の優しい言い方で諭してくれた。

『せっかくのいい声さー。タバコ吸ってたら歌えるもんも歌えんよー。タバコやめなさい!』

鶴の一声(笑)

本当にそんな感じ。その日からぱったり、タバコをやめた。

吸いたくなるとか、吸わないとイライラするとか、そんな事は無かった代わりに・・・空気もご飯も美味しい。

店長が作る、沖縄料理の美味しさにすっかり虜。

こんな私に、愛情をありがとうございます。

そのタバコをやめて何年経っただろうか。

結婚して、子供を授かる為に色んな試練を越えて妊娠。

あれだけタバコを吸っていた自分に、今度は他人から煙で嫌がらせを受ける羽目になるとは・・・思いもよらなかった。

もしかしたら、私のタバコで迷惑していた人がいたかもしれない。

知らない内の迷惑が、こういう形で知らされてしまったのかもしれない。

建物の造りに問題があるらしく、アパートの階下と向かいから副流煙と思われる煙が、換気扇やコンセントの穴という穴から、もくもくと入ってくるようになった。

喘息もあるし、つわりもあるし、タバコの臭いでおえおえ吐いてる姿を旦那ちゃんは、申し訳無さそうに見ていた。

結局、子供も増える事を予定して引っ越しを考えているのだが、私の状態を見て引っ越しを早めようとしてくれたらしい。

そのおかげで、辛かった気持ちが少し軽くなった。

本来ならば、喘息や副流煙のせいで体調が悪くなったら、病院で診断書を頂き、法手続きをする所だったのですが・・・

妊娠中なので、赤ちゃんに何かあってもいけないし、母体のストレスで赤ちゃんへの酸素と栄養が供給されない事も含め・・・

相手は命拾いしたな。と。心で舌打ちしたくらいにして(笑)

こういう時、相手に転んで学べば良いんだわ。と祈る事で自分に負を残さない気持ちの処理方法を学んだ。

マウントを取られても、嫌がらせされても、転びなさい。と祈る事で相手も学ぶために転ぶ事がある。

全ては江原先生の書物で、自分の感情をコントロール出来るようになったのですが(笑)

タバコ1つとっても、学ぶ事は多かったです。

百害あって一利なし

本当にその通り。ヘビースモーカーだったから、身体の病巣に気付かず、子供が欲しい時に手術が必要だった事で、自分を傷付けていた事を思い知った。

自分の為に、自分を大切にする事を、自分の子供にもそれとなく伝えていけたら、と思う出来事でした。

ここまで読んでくださりありがとうございます。興味がございましたら、有料記事にも目を向けてやってください。

今日も良い1日を過ごされますように。

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