15.私の家族の呪い
私の人生の諸悪の根源である父方祖母(以下、祖母)が亡くなった。
悲しくなんかならないのは当然だったが、「やっと終わった」と思ったと同時に、「幸せに簡単に死にやがって」と悔しくて許せなくて死んだというのに「クソが!死ね!」と少し泣いた。理由はどうであれ涙をこぼしてしまったことにも悔しかった。
父方祖父(以下、祖父)は妻方住居婚で祖母の姓になった人だった。
ただそれでも別に肩身は狭くなかっただろう傍若無人・サル山の大将、そして県庁勤めで通勤が難しいため単身赴任のような形であった