【古事記project】古事記の神さま〜💫5️⃣〈三貴神〉須佐之男命（すさのおのみこと）〜

2023年3月15日 12:22

須佐之男命すさのおのみことはどんな神様？

⏪⏪⏪これまでの話
 伊邪那岐命いざなぎのみことが黄泉国から帰った際に行った禊みそぎで、天照大御神あまてらすおおみかみ、月読命つくよみのみことに次いで鼻を洗ったときに産まれた神です。

須佐之男命すさのおのみことは、父神伊邪那岐命いざなぎのみことから海を守るように命じられますが、母神伊邪那美命いざなみのみことのいる根の国に行きたいと泣き、伊邪那岐命いざなぎのみことの怒りをかい、高天原を追放されてしまいます。そこで根の国へ向う前に姉の天照大御神あまてらすおおみかみに別れの挨拶をしようと高天原へ上りますが、天照大御神あまてらすおおみかみは弟が攻め入って来たのではと思い武装して出迎えます。そこで、須佐之男命すさのおのみことは疑いを解くために誓約うけひを申し出ます。その結果、須佐之男命すさのおのみことが持っていた剣から女神が生まれたことから潔白が証明され高天原に留まることが許されます。ところが次々と粗暴を重ね・・・天照大御神あまてらすおおみかみは天岩戸に隠れてしまいます。そして高天原を追放されます。

高天原を追放され、出雲に降り立った須佐之男命すさのおのみことは斐伊川の上流で嘆き悲しむ老夫婦の足名椎命あしなずちのみことと手名椎命てなずちのみことに出会い、生贄にされそうになっていた娘の櫛名田比売くしなだひめを助けます。
酒に酔った八岐大蛇やまたのおろちを須佐之男命すさのおのみことが切り倒した時にその尾から立派な剣（天叢雲剣あめのむらくものつるぎ）が出てきます。この剣は天照大御神あまてらすおおみかみに献上され、草薙剣くさなぎのつるぎと呼ばれ、三種の神器の一つになっています。
その後、須佐之男命すさのおのみことは櫛名田比売くしなだひめを妻として、出雲に留まります。櫛名田比売くしなだひめを妻として迎えたときに詠んだ歌が我が国最初の和歌といわれています。
『八雲立つ　出雲八重垣　妻籠に　八重垣作る　その八重垣を』

💡豆知識
神聖な神のお告げである「おみくじ」の上部に書かれている「和歌」が「神のお告げ」にあたります。須佐之男命すさのおのみことの読んだ和歌を起源として、多くの神が和歌でお告げを示すようになったことから、神のお告げが和歌で書かれるようになったとされています。

系譜（家族👪）

須佐之男命すさのおのみことの家族
父👨伊邪那岐命いざなぎのみこと
姉🧑天照大御神あまてらすおおみかみ
兄🧑月読命つくよみのみこと
妻👰‍♀️櫛名田比売くしなだひめ
義父👴足名椎命あしなずちのみこと
義母👵手名椎命てなずちのみこと
娘婿👨大国主命おおくにぬしのみこと

古事記project（こじぷろ）ボイスドラマ

古事記に登場する神様にまつわる神話については、古事記project（こじぷろ）のボイスドラマがおすすめです！
須佐之男命《すさのおのみこと》の登場するボイスドラマは「斬舞踊ざんぶよう」⏬⏬⏬

こじぷろのVoicy「まみよの神社講座27」も合わせてお聴きください❣️

須佐之男命すさのおのみことが祀られている神社

武蔵一宮氷川神社

氷川神社の社名は「出雲の大河である斐伊川にちなむ」という説、「古代からの湧水地である「高鼻」に鎮座していることから霊験あらたかな泉を表す氷川が社名となった」という説があります。

全国に約280社ある氷川神社は、武蔵一宮氷川神社から分祀され、武蔵國を中心に荒川の流域に多く鎮座しています。

御祭神💫
須佐之男命すさのおのみこと、稲田姫命いなだひめのみこと、大己貴命おおなむちのみこと

⛩稲荷神社
御祭神 ✨倉稲魂命うかのみたまのみこと
須佐之男命の御子神、食物の神

⛩門客人神社
御祭神 ✨足摩乳命あしなづちのみこと、手摩乳命てなづちのみこと
稲田姫命の御親神

明治天皇行幸絵巻
明治天皇は「武蔵一宮氷川神社」を武蔵国の鎮守勅祭の社としました。
明治天皇は「武蔵一宮氷川神社」に三度行幸をされました。

⛩天津神社
御祭神 ✨
少彦名命すくなひこなのみこと
大己貴命と共に国土経営に携わった神、医学薬学の神、恵比須様

⛩宗像神社
御祭神 ✨
多起理比売命たぎりひめのみこと、市寸島比売命いちきしまひめのみこと、田寸津比売命たぎつひめのみこと
須佐之男命の御子神、多起理比売命は大己貴命と夫婦神、弁天様

その他境内神社として、松尾神社まつおじんじゃ（御祭神✨ 大山咋命おおやまくいのみこと：酒造、水の神）、御嶽神社みたけじんじゃ（御祭神 ✨大己貴命おおなむちのみこと、少彦名命すくなひこなのみこと：国土経営の神々）、天満神社てんまんじんじゃ（御祭神 ✨菅原道真公すがわらみちざねこう：全国に一万社以上ある学問の神）があります。

参考：武蔵一宮氷川神社公式ホームページ。なお、神様表記は当HPの表記としています。

須佐之男命すさのおのみことが祀られている主な神社

八坂神社（京都市東山区）、須佐神社（島根県出雲市）、八重垣神社（島根県松江市）