【CoCシナリオ】1丁目17番地9号/Kuku hayate
【あらすじ】
住宅街の奥まった袋小路に、その家はあった。
「1丁目17番地9号」
家主さえ迂闊に入れない空き家。そこだけ周囲に家はなく、鬱蒼と雑草が生えた空き地が広がる。ぼうぼうと伸びた草と木に埋もれるように、腐りかけたかつて赤かったであろう屋根が見える。太陽の下でも、その家だけは彩色を失い、湿った空気を纏っていた。
あそこには何かが潜んでいる。
近隣の者達は口々に言った。
あそこに近づいてはいけない。きっと良くないものをみるだろう…と。
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