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秋の薬膳 その2
こんにちは。
薬膳師のクコの花です。
朝晩はめっきり涼しくなり、秋らしくなってきましたね。秋分も過ぎ、自然界の陰陽バランスが逆転しました。陽が弱っていくので、身体のエネルギーが低下し、免疫力も下がっていきます。新型コロナやインフルエンザウィルスが活発になりやすいので食事で免疫力をアップしていきましょう。
もちろん、適度な運動、睡眠もとても大切。食事だけでは健康は守れません。何事もバランスが大切です。
さて、今日は少し肌寒くなってきた秋の後半のレシピを紹介していきましょう。
まずはパワーの源。ごはん。
日本人の身体に一番あった気を補うもの、それは米です。薬膳的にみると、お米はお腹の働きを高めつつ気を補う力があります。そのため風邪を引いたとき等の身体が弱ったときには、お粥がぴったりなんですね。
夏の暑さで消化機能が弱り、エネルギーを必要とするこの時期には眩しいほど黄金色に輝く稲穂が垂れます。自然界からの恵みです。薬膳を知っていると、この時期に実るお米が本当に神々しく見えます。人も自然とともに生かされていると感じずにはいられません。
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