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夏休みの宿題との向き合い方

息子の夏休みが終わってしばらく経ち、ようやく平常モードになった。

今回は少し長くなると思うが、我が家の夏休みの宿題事情を書き出してみようと思う。

夏の終わりで今さら感は否めないけど、夏休み真っ只中のときには書こうという心の余裕がなかったので。


今回、小学6年生の息子に出されたのは下記の宿題10こ。

ただ、息子は情緒支援級在籍なので、学校からの配慮で免除されたものもある。

1.夏休み用のドリル

国・算・理・社・英の5教科が1冊にまとまっているメインのドリルと、国・算のみの薄い冊子のドリルの計2冊があった。

1日5ページを目標にして、2週間くらいで終了。懇談時に解答冊子をもらっていたので、親が丸つけをする。
得意なところからやって苦手なところが残っていくので、後半しんどそうw

2.作文系

読書感想文、市や企業が募集しているテーマ作文、交通や環境に関する標語がリストに載っていて、その中から1つ選ぶ方式。

息子は迷いなく例年通りの「標語」を選択。5・7・5の17文字だけ考えればいいから、そりゃそうだよな。

3.図画工作系か自由研究

市や企業が募集している絵画や学校内コンクール用の工作、もしくは自由研究の中から1つ選択する。

ちなみにうちは、苦手分野ということでこれは免除になった。

4.社会問題研究

気になる社会問題をリストから1つ選び、PCを使って調べ、発表するための資料を無料デザインツール「Canva」で作成する。

これはかなり難しかった。
社会問題について考えたり調べたりがもうすごいのに、PCで写真やグラフを貼り付けたりしてプレゼンするときのような画面を「Canva」で5ページほど作るなんて小6にはレベル高すぎねぇか。現代っ子は余裕なんだろうか。

取り掛かって最初の1時間は真面目に息子に考えさせながらやっていたんだけど、このペースでは永遠に終わらないと察し、合間合間に息子に報告しながら意見聞きながらも結局は、慣れない「Canva」に四苦八苦しながら私がやった。我が家ではこれが限界だったので、やむなし。

5.家事

自主的に行う家事を1つ決め、やり方、工夫したこと、感想を書き、家事の様子を写真で撮り(撮ってもらい)、その画像を貼り付けてPCで提出する。「高学年なので『お手伝い』という意識ではなく、『自分の仕事』として責任を持って取り組みましょう」と書かれていた。先生、ステキ!

ちなみに息子は「ごはんを炊く」という意外なチョイス。さすがに、自主的に毎日!とはいかなかったものの、頼めばスムーズにやってくれた。

6.リコーダー

課題曲3つの中から1曲を選んで練習し、成果を動画に撮ってPCで提出。

手先が超不器用なくせに完璧主義の息子にとっては、これが最難関の宿題。
時には泣きながら2週間毎日練習し、その中で10回ほど動画を撮って、一番出来がよかったのを提出した。
これが終われば、全部終わったようなもんだ。苦手なことを何度も挑戦させるのは、かなりの労力。

7.PCで写真日記

写真を貼り付けた日記。絵日記ならぬ、写真日記。3日分をPCで提出。

これは比較的スムーズに進められてよかった。

8.自主勉強

普段から出されている自主勉強。

ノート1冊分、と書かれていたんだけど、結構な量だぞ!?1冊って60ページくらいあるはずなんだけど。息子は「できるだけ取り組む、で良し」という配慮をしていただいたので、20ページほど頑張っていった。

9.読書

これといって報告・提出はしなくていい。

10.運動

これといって報告・提出はしなくていい。

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多くの親がそうだと思うけど、夏休みは宿題の面倒をみるのが大変で少し気が重くなる。

そんなとき私は、息子の宿題との向き合い方を気楽にするために思い出す話がある。

息子が低学年の頃に職場の先輩と、大物の宿題(めんどうなやつ)をこどもにやらせるのって大変ですよねと話していた時、その先輩が「うちは3人育てたけど、読書感想文は全部私が書いて、清書だけ本人にさせて提出してたよ。どの子も本人が書き上げたことなんか一度もない。」と言っていて、とても衝撃を受けた。

あまりにも自分にない発想だったので驚いていると「明らかに苦手で時間の無駄だなと思ったから。」とあっけらかんと言っていた。

「でもそれって自分(親)がすごく大変じゃないですか?」と訊くと、「やらせる方が何倍も大変!それに比べれば大人がこどもレベルの作文を書くなんかすぐよ。」と先輩は笑顔で即答した。

目から鱗だ。

その話を聞いて、とても気がラクになった。

親が手伝うにしても、本人に考えさせたり、来年からは自分でできるようにやり方を教えなければ、と私は真面目に考えすぎていたのかもしれない。

あまりにも向いていないことに取り組んでいる時、息子の脳みそが完全にフリーズしていたり、どの角度からも興味を持たせられないなと感じることがたしかにある。

私自身も脳みそがフリーズするほど向いてないことはいくつもあるし、それを頑張ってやったからと言って、好きになるわけでも身につくわけでもなく、なんとか終わったという大きな安堵感を得るくらいだ。

先輩のご家庭のやり方は、きっと賛否あるだろうと思う。

でも私には、普通級のお子さんでもそれくらい手伝ってもらっているのなら、うちはもう少し手助けしてもいいのかもしれない、息子に求めすぎていたのかもしれないと向き合い方を変えるきっかけになった。

それによって、自分と息子の精神を救うことができた気がする。

なんでもかんでも「諦めないこと」が偉いんじゃない。

諦めたり、見切りをつけたり、こだわりを捨てたりが大切な時もあるんだ。

そう自分に言い聞かせて、この夏もなんとか乗り越えた。

そして同志の皆様、おつかれ生です。



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