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梅雨入りこども相談室

雨の日に息子と車で出かけている時、突然こんな質問をされた。

「おかあさん、今まで地球に降った雨粒の数と、宇宙全体の星の数、どっちが多い?」

夏休みこども電話相談室に訊くような質問!すごくいい質問だ!
答えてあげたいがまったくわからない。さて困った。

私:「む、難しい質問だねぇ。おかあさんはそんなの考えたこともなかったなぁ。すごいこと考えてるんだねぇ。」

息子:「で、どっち?」

私:「うーん、全然わからないけど、たぶん『雨粒』じゃない?今、車に当たってる雨粒だけでもすごい数だから、地球上に降り注いだ過去すべての雨となると、さすがに宇宙の星より雨粒の方が多いんじゃない?」

息子:「でも宇宙の星ってたぶん何兆個よりもっともっと多いよ。」

私:「確かにねぇ。でも雨粒もすごい数になると思うよ。例えば、この車に1秒で100粒の雨が降ったとして、1分で6000粒、1時間で36万粒、10時間で360万粒、それが10日続いたとして3600万粒。車1台分でだよ。イオンに1000台の車が停まってたとしたら、それだけで360億粒だから・・・やっぱり雨粒なんじゃない?」あぁ、自分で言ってて頭が爆発しそうだ。

息子:「なるほどなぁ。確かにすごい数になりそうだな。」


た、た、耐えたーーーー。

正解ではないだろうけど、なんとかそれっぽいことを絞り出せた。

こういうのをはぐらかして答えないでいると、何回も何日も繰り返し同じ質問をされることになる。

何かしら答えを出さないと息子は納得しない。

ちなみに、息子にどっちだと思う?と聞いてみたり、帰ってから一緒に調べてみようと提案した時、しらけた顔して無視された。おい、ずるいぞ。



帰宅後になんとなく気になって星の数を調べてみたら、私にもなんとかギリギリわかる文章で説明してくれているものを見つけた。

''銀河の数は2兆個もあるとみられています。銀河の中にある恒星の数が平均して3,000億個あると仮定すると、宇宙に存在する星の数は『6×10の23乗=600,000,000,000,000,000,000,000個』となります。"

なるほど、600,000,000,000,000,000,000,000個か。

これはいくらだ?桁を数えるのが面倒だったから、逆に息子に聞いてみた。

すると、「億、兆、京、垓だから…宇宙の星の数は6000垓個だ!」と目をキラキラさせながら教えてくれた。

雨粒か、星か、どちらが多いのかは結局わからないままだけど、親子でほんの少しだけ賢くなって、そして思った。こどもの発想は宇宙だなって。

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