180828_バナー

Remook vol.01 Nuusle×千鶴緑也/インタビュー①

今回はRemook vol.01に参加された、グラフィカルなプロダクトを手がけるユニットのNuusleさんと折り紙アーティストの千鶴緑也さんにインタビューを行いました。お二方は、今回グラフィカルな手ぬぐいを折ることで一種の工芸的であり、かつ彫刻的な作品を展示されました。このコラボレーションについて、どのようなことを考えながら作品制作を行ったのか、またお二方のクリエーションの起源とそれぞれの活動についてどのように考えいるかなど探ることができたらと思っています。

Remook Suzuki(以下ーS):今回かなり実験的な試みをされていると思いますが、このような流れになったきっかけを教えてください

Nuusleの宮崎さん(以下ーN)〉元々Nuusleの活動の起源からお話した方がわかりやすと思うのですが、今回の企画では手ぬぐい作家として参加している側面がつよいのですが、そもそもはグラフィカルなプロダクトを手がけるユニットとして、より自分の感性をいろんな人に届けたいというところから活動が始まっているんです。

その中で、自分のグラフィックをいろんなプロダクトに施すことで自分の作品を届けるような試みをしてきているという文脈があります。

その流れで、今回のRemookの鈴木さんのキュレーションもありコラボレーションした流れになります。

S〉そうでしたねw その流れを作った自分がインタヴューしている状況が不思議で、若干気まずいですww

N〉いえいえwでも確かに不思議な状況ですねww鈴木さんとは以前、別の作品でコラボレーションもしていて、今回のような流れイメージしやすくすんなりスタートできたと思います。

S〉千鶴さんは、今回のコラボレーションにいたったながれについてどうですか??

千鶴緑也(以下ー千)>ぼくは、物心ついた時から折り紙を続けていきていて、その延長線上で今の制作活動があるんです。その中で自分の表現をもっと広げたと思いながら常に活動をしているのですが、急に布を折れるか?と突拍子もないことを言われ、やったことがないし面白そうだったので参加した感じです。

S〉そうでしたねw紙と違って布はやわらかいから苦労されたんじゃないですか??

千〉そうですねーいろいろ試行錯誤した結果、洗濯ノリで布を合う程度パリっとさせて折ることを行いました。洗濯ノリであれば一度洗濯してしまえば、普通の手ぬぐいとしても使えるので

N〉作品として面白りカタチになりましたし、日用品としての手ぬぐいがこのようなカタチになると見え方が変わって面白いですよね

S〉もともとはギフトとして手ぬぐいを演出できないかということも話していましたよね

千〉そうですね。だからお花がいいんじゃないかっていう話を打ち合わせの時にして、実際に何個か作ったんですが、作り出すといろんなものを作りたくなってきてしまって、犬とか鳥とか作ってしまいました。

N〉当日箱から出てくるものが予想外のものばかりでびっくしりましたよw

S〉確かにw

千〉制作期間中に犬とか見かけたりしていたから、自分の日常が自然と手に現れてしまったんだと思いますw

S〉今回の作品について、実際にやってみてそれぞれどう感じていますが??

千〉まだ試作段階なので、これからって感じですね。もう少しブラッシュアップしていきたいです

N〉もう少し時間をかけて作ってきたいと思いました。僕のグラフィックに対して千鶴さんが折りで答えてもらったんですが、逆に今度はグラフィック側から折りに回答したいと思っています。

S〉なるほど、千鶴さんは普段無地の紙で折ることが多いと思いますが、今回グラフィックがあるコトで、なにかインスパイアされるようなことはありましたか??

千〉Nuusleさんのパターンがパキっと幾何学で、折りながらそれ後ガイドだったり、パターンと会話しながら折り進めていきました。それと、いろんなところに計算された比率があって根拠があってパターンをつくられているんだなとやってみてよくわかりました

S〉実際意識されているんですか?to Nuusle

N〉そうですね、かなり意識していますしわかってもらえてうれしいですw

千〉パターンの密度と合わせて折り方の密度も調整しています。だからこのパターンでこのモチーフ、カタチはつくるけど、こっちのパターンではつくらないというのがあります。

S〉なんでもいいというわけではなく、グラフィックと会話してできたたカタチというのはとてもそそられますね。

N〉だから次回作は、グラフィック側から投げかけをしてキャッチボールをしながら、よりいいものをつくっていこうと考えているんです

S〉すばらしすぎます。次回更に進化した作品を見るのが楽しみです

◇Nuusle(ヌースル)

◇CHIZURU RYOKUYA 千鶴 緑也(ちづる りょくや)

次回は、お二方のクリエーションのルーツや具体的な作品について記事になります。つづく