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風俗嬢が客と付き合わない理由

こんにちは、元風俗店従業員の九条です。
以前、記事で風俗嬢の2割くらいはお客様と付き合った経験があるのではないかと予測しました。

風俗嬢として働く1/10~2/10の期間お客様と付き合っていると考えると、店舗内の25~50人に1人はお客様と付き合っている計算になり、体感的に納得できる数値かなと。

但し、これは風俗経験のある女性全体に対する割合なので、実際のところ風俗業を長く経験している女性に絞ればもっと割合は増えるわけですね。

そんな感じで、風俗ユーザーである男性諸君に少し希望を持たせる話をしたところで、地の底に叩き落とす話に戻ります。

なぜ、風俗嬢は客とは付き合わないのか?


その理由を元従業員、元経営者視点で紐解いていきます。



① 風俗に通う男は嫌


おや?と思ったかもしれませんが、よくよく考えてみると当然なんです。

もちろん男性で「風俗嬢と付き合うことに抵抗ない」という方はいますし、女性でも「風俗に通っている男性と付き合うことに抵抗ない」という方もいます。

ただ、女性の方はかなり少数だと思います。

なぜなら、「風俗嬢の女性」と「風俗に通う男性」は、実は全く別ベクトルの事象だからです。

「風俗嬢」はあくまで仕事ですが、「風俗に通う男性」はただの欲求の発散です。
つまり「風俗に通う男性」というベクトルを女性で表すと、「誰にでも股を開く女性」になります。

「いや、同じじゃん?」

と思った方、違います。帰ってください。

「この人は浮気するのか否か」の信用度が全く違います。

仕事が風俗嬢であることと、付き合った時に浮気するかどうかは関係ありませんよね。

しかし、風俗に通う男性は彼女がいてもほぼ間違いなく、99.9%風俗に通います。これは風俗ユーザーの男性の皆さん、自分の心に問いかけていただければ分かるでしょう。
そして彼女がいるのに風俗に通うという行為はこれすなわち「浮気」です。

つまり風俗嬢視点だと、風俗に通う男性はパートナーとして絶対に信用できない。

女性の「風俗に通う男性でもいいよ」

は、

男性の「酔ったら誰にでも股開く女の子でもいいよ」

と同義です。

多分、「風俗で働いた経験があっても気にしないよ!」という男性は女性が思っているより多いと思います。しかし「酔ったら誰にでも股開く女の子でもいいよ」という男性はめちゃめちゃ少ないはずです。

ちなみに私は絶対嫌です。


風俗に通う男性というのは、それくらい白い目で見られている、マイナスからのスタートです。悲しい現実。



② 風俗嬢だから自信がない


こちらの方が理由としては重めでしょう。

XなどのSNSでは風俗嬢を馬鹿にする女性アカウントはたくさんありますが、実際のところ男性で「風俗嬢」を馬鹿にしている人はかなり少ないと思います。

男性がバカにする(競いたがる)のは基本「学歴、収入、体型」など数値化しやすいステータスの方です。

風俗嬢と言われても、
「ふーん、そうなんだ」
「マジ?俺もヤりてぇ!」

の2パターンの反応しかほぼないと思います。

むしろAV女優など有名人ならば一種のトロフィーとして需要があるくらいです。一昔前の花魁文化と一緒です。

風俗業界に関わってて感じましたが、風俗嬢を一番職業として卑下しているのは風俗嬢自身だと思います。
それも「お金で体を売っている」という仕事故ではなく、そもそも風俗嬢になる女の子は自分に自信のない子が多いからです。

風俗で働く女の子は、とにかく普通の仕事ができない子が多い。報連相ができなかったり、周囲とコミュニケーションを取りながら働くのがストレスだったり、人並みの体力と集中力がなかったり。
まぁ、その可愛げが風俗の世界では需要なわけですが……。

raw hero 25話


風俗で働く女性の多くは、「役に立たない女の子」です。

役に立たないものは、愛することしかできない。

そして、そんな自己評価の低さは警戒心、猜疑心を生み出します。
実際「風俗嬢をセフレにするマニュアル」のような、くだらない情報商材も世に溢れている通り、仕事でも多くのお客様から下心丸見えの浅はかなアプローチを受けている為、1つ目の理由も相まって「風俗嬢を本気で愛せる客はいない」と考えます。

てか実際、私もそんなにいないと思います。
風俗嬢と付き合った後、絶対浮気せずその子の為に生涯尽くせる男性なんて100人に1人もいないんじゃないでしょうか。客全体で見れば数万人に1人くらいです。
そもそも風俗関係なくパートナーに生涯尽くしきれる男性がほぼいない。

口でいくら「気にしない」「大切にする」「周りに秘密にする」と言っていても、そんなのは時間が経てば考えも変わることもあります。

「風俗で働いていた」というのは、場合によっては女性にとっては大きな負い目なわけですから、そこに対してお客様が本音でどう思っているかは分からない以上、できれば知られずに出会いたかったと考えるでしょう。

そして分からないからこそ、自己肯定感の低さに引きずられて「風俗嬢の自分なんか本気で愛してもらえないだろう」と考えます。

仮にその壁を超えたとしても、接客中の女の子というのは当然「客受けの良い言動」を演じています。演じているからこそ、次は「素の自分を知ったらどう思うだろう?」とも考えます。
本当に売れる子は気に入ったお客様には徐々に素を出していきますが……。



③ そもそも8割の客は恋愛対象ではない


さて、2つの理由を書いてきましたが、これはあくまで「お客様のことが気になるけど踏み出せない風俗嬢の心理」です。

そもそもお客様の8割は「キモイから無理」が本音です!

大抵の方はスタートラインにすら立てていないわけですね。
勘違いして引かれないように気を付けましょう。

そしてスタートラインに立ちたい方は↓の記事を読みましょう。

要約すると、現実世界でモテない男は風俗でもモテません。



④ どうしたら風俗嬢と付き合えるのか?


では、どうしたら風俗で働く女の子に心を開いて(信用して)もらえるのか?

結論、以下のことを意識しましょう。

1.他の風俗店の利用を匂わせない
2.話をちゃんと聞く
3.仕事モードにさせない

1.他の風俗店の利用を匂わせない

当たり前のことですが、気をつけましょう。
会っている時は好き好き言ってるくせに、他の風俗店の女の子も利用していると言われたらどう思うでしょう?
「会えない寂しさを他の女の子で埋めてた」など露見したら論外です。
メンヘラ女子じゃないんだから……と呆れられ、異性としての好感度は地の底です(恋心がなければどうでも良い)。
とはいえ、男性……しかも風俗ユーザーに、他のお店に通うな!と言うのも酷でしょう。バレないよう細心の注意を払ってください。

2.話をちゃんと聞く

口先で「風俗で働いていようと気にしないよ!」なんて言ったところで、女の子は信用しません。「心の中では馬鹿にしてるんじゃ?」という疑念は絶対消えません。
そして、そこは実は問題ではないんです。
大事なのは、「話し合える人間なのか?」「お互いを尊重できる人間なのか?」という点です。
女の子の話を聞いてくれるというのは、その点を示す一番有効な姿勢です。
たくさんの男性と接する仕事な分、風俗嬢は普通の女の子よりも男性のことをよく観察しています。

3.仕事モードにさせない

言い換えれば、「気を遣わせない」お客様はやはり魅力的です。
しかし、これは難しいです!お客様に逆に気を遣われすぎてキャスト側も気を遣っちゃうという事態もあるあるです。
ポイントとしては自分も楽しむこと、相手に無理をさせないこと、風俗であることを忘れて自然に接することですね。
とはいえ、調子の乗ってクソ客ムーブをしてはいけません。
この按配が理解できる人にはそもそもどこでもモテるので、この記事の内容は不要だよねと言えるくらいには難しいです。
なので、意識できると良いくらいのスタンスで考えてください。
変に調子に乗らず卑下せず、仕事ではなく相手個人を尊重しつつ、自然体で接するのが鍵。




以上、風俗で働く女の子がお客様と付き合う上で「何がネックになるのか?」という記事でした。

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参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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九条 -元夜職の裏話-
わぁ!これで明日も凌げそうですね♡